組立図から詳細設計の部分組立図に進んでゆく段階で、組立し易い部品形状の設計を心がける必要があります。ここでは、組立し易い部品形状の設計のポイントを解説します。
- 組立部品の加工機は、一般公差の精度の場合でも±0.1~0.2mm程度の加工精度を保証できます。したがって、寸法公差を付けずに部品の形状を工夫することで組立し易い部品設計が可能です。
- 【図1】は2個の部品の平行精度を出しやすい組付けガイドを持つ部品形状の設計事例です。この部品のセットを2セット重ねて組み合わせると直角精度の良い組立が出来ます。
- 位置決めピンを用いる組立ガイドの部品図(ワークホルダ)の事例を【図2】に示しました。この部品の場所にワークを取り置きするため、この部品の組立精度が必要な事例です。
- この部品の場合、4個の固定用ねじ穴のうちの2個を位置決めピン用のガイド穴として位置決めピンによる組立を可能としています。