ストリッパボルトには、【図1】に示すような種類があります。

【図1】ストリッパボルト

 ここに示した形状は基本形で、ミスミ標準部品では細かな用途に配慮、細分化して選択の幅を広げています。
 ストリッパボルトは軸部(L)の長さで部品を保持して、部品を可動できるようにするものです。このような使い方から、吊りボルト、段付きボルトなどと呼ばれることもあります。可動ストリッパ構造の金型のストリッパ保持の使い方がよく知られていることから、ストリッパボルトの呼び方が一般化しました。

(1)軸長さ(L)

 可動ストリッパに使う時には、複数のストリッパボルトを使用します。その時に軸長さ(L)にバラツキがあると、短いボルトは頭部座面が当たっているがその他は当たっていない形となり、ストリッパに傾きが生じたり、ストリッパボルトの破損原因となったりします。同一部分に使うストリッパボルトは、軸長さのバラツキが小さいこと、軸長さが揃っていることが理想です。薄板材の加工用金型では特に重要です。

(2)ストリッパボルトの使い方

 【図2】(a)(b)は、ストリッパボルトの使い方を示しています。
 (a)の使い方がよいです。(b)では、座面がザグリ面の底で受ける形ですが、ザグリ加工ではZ寸法を精確に加工することが難しく、バラツキます。このバラツキは軸長さが変化したことと同じ結果をもたらします。図(c)は外ねじ式のストリッパボルトを使う時の注意です。タップ部分の面取りが大きすぎると、図に示すように軸端部が面取り部分に入り込んでしまいます。また、ストリッパボルトの取り付く、タップが傾いて加工されていると、ストリッパボルトの破損原因となりますから、注意が必要です。

【図2】ストリッパボルトの使い方

(3)特別な使い方

 金型によっては、上下のスペースはないが、ストリッパの可動量は大きく欲しい、というときがあります。このようなとき、普通のストリッパボルトの使い方ではダメです。【図3】はストローク延長リテーナと組み合わせて使うことで、狭いスペースで長いストロークを作り出す例を示しています。

【図3】ストロークを伸ばす(ストローク延長リテーナ)