はじめに
このページでは日本ニューマチック株式会社様のご協力のもと、エアーツールの特長や疑問点、
正しく・長くご使用いただくためのポイント、おすすめ商品などをご紹介させていただきます。
エアツール4つの特徴
- 同じ大きさの電動工具と比較して、小型で軽量です。
- モーターが熱を持たないため、連続作業に適しています。
- 電動と比べてシンプルなため構造のため、修理が容易です。
- 組み立て作業、加工・仕上げ、整備・補修などあらゆるシーンで使用されています。
エアツールのよくある質問
インパクトレンチ
- Q1. インパクトレンチで対辺24mmのボルトを締めたいのですが、どの機種がよいですか?
- Q2. 仕様に記載している能力ボルト径とは何でしょうか? また、標準、高力で数値が違うのはどうしてですか?
- Q3. インパクトレンチのシャンク寸法とは何ですか?
- Q4. ホース口径取り付けネジの1/4や、インパクトレンチの差し込み角の3/8、この分数の寸法は?
グラインダ
チッパ
インパクトレンチ
- Q1. インパクトレンチで対辺24mmのボルトを締めたいのですが、どの機種がよいですか?
-
~選定の前に~
インパクトレンチ選定の基本はボルト径に合わせることです。
能力ボルト径よりも太いボルトを締めると締り切らず、そのまま長時間締めつづけると故障の原因になってしまいます。能力ボルト径より大幅に細いボルトを締めるとボルトがちぎれてしまい、必要以上に重いため、作業者の負荷が大きくなります。能力ボルト径はメートルねじで表示されているので、対辺24mmの場合、メートルねじ寸法はM16になります。
※1 ワンハンマ―・・・1回転1打撃で質量、大きさの割に高出力
※2 ツーハンマ―・・・1回転で2打撃与えるため、高能率かつ締付取り外しが滑らか
クラッチハンマ・・・・打撃効率が高く、強力なパワーで高力ボルトの締め付け取り外しに最適- 赤字
- ワンハンマタイプ
- 緑字
- ツーハンマタイプ
- 黒字
- クラッチハンマタイプ
標準ボルト ボルト軸径(mm) ピストル型 ストレート型 アングル型 5 6 NW-5LP,6LFA NAW-6HS 8 NW-6HPA,6LFA NW-6HS 10 NW-800 NW-800S NW-8HPA 12 SW-12 NAW-1200 NW-10HPA 14 NW-1200B NAW-1600HA NW-1600SA 16 NW-1600HA NAW-16HS NW-14H 18 NW-16S,16HS,16HSA NAW-19A 20 NW-2000HA NW-19A,19AA 22 NW-22A,22AA NAW-32LA 24 25 NW-2800P 27 33 NW-4000 NW-32LA 36 NW-3500P NW-3500GA 39 NWH-320P NW-38 NWH-320A 42 NW-4300GA 高力(ハイテン)ボルト、キャップスクリュー ボルト軸径(mm) ピストル型 ストレート型 アングル型 5 NW-5LP,6LFA NAW-6HS 6 NW-6HPA,6LFA NW-6HS 8 NW-800,SW-12 NW-800S NW-8HPA 10 NW-10HPA NAW-1200 12 NW-1200B NAW-1600HA NW-1600SA,14H 14 NW-1600HA NW-16S NAW-16HS,19A 16 NW-2000HA NW-16HS,16HSA NW-19A,19AA 18 NW-22A,22AA NAW-32LA 20 NW-2800P NW-4000 NW-32LA 22 NW-3500P NW-3500GA NW-38 24 NWH-320P NWH-320A 25 27 NW-4300GA ※記載以外の大型機種にNW-5000A、NWH-500、NWH-750がございます、別途お問い合わせください
※適切なエア圧力及び流量が必要となります[手元圧力0.6MPa、各仕様記載のホース内径]
※使用条件により選定が変わってくることがございますので、ご了承ください。
- Q2. 仕様に記載している能力ボルト径とは何でしょうか? また、標準、高力で数値が違うのはどうしてですか?
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空気圧力0.6Mpaで、締め付けれるボルトの最大軸径を表示しています。
標準は強度区分が10.8未満のボルト、高力は、強度区分10.9以上のハイテンションボルトを締める場合の径数値です。
- Q3. シャンク寸法とは何ですか?
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レンチのソケット差込み角寸法のことです。
- Q4. ホース口径取り付けネジの1/4や、インパクトレンチの差し込み角の3/8、この分数の寸法は?
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分数で表されている寸法単位はインチです。1/4inch(インチ)という意味です。1inchは25.4mmです。
また、ホース内径や、ソケット差し込み角で何分(ぶ)という言い方をよくしますが、これは1インチを8等分したときの分子の数字です。たとえば、二分と言えば2/8すなわち1/4inchとなりmmで表すと6.35mmになります。
グラインダ
- Q5. 空気圧を0.6MPa以上でグラインダを使用した場合はどうなるのですか?
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一般には0.6Mpa以上で使用すると耐久性が著しく落ちてしましますが、グラインダ゙の場合は、使用する砥石に最高使用周速度が定められているため、グラインダ゙の回転数が上がってしまうと、砥石が破損する可能性があり大変危険です。
そのため、グラインダ゙には使用圧力が0.6Mpa以上になっても回転数が規定回転数以上に上がらないように「ガバナ」とよばれる部品を組み込んでいます。規定以上の圧力が加わるとこの「ガバナ」が働き、エアーモーターには規定以上の空気圧が流入しないような構造となっています。
- Q6. 最高使用周速度と回転数の違いを教えてください。
-
周速度とは外周上の1点が1秒間に進む早さのことです。単位はm/sとなります。
(以前は1分間に進む早さで表していましたが、現在はSI単位に基づき、秒速で表しています。)
回転数は外周上の1点が1分間に回転する回数です。単位はmin-1です。
(以前、単位はrpmと表示していましたが、現在はmin-1です)
主に砥石は周速度で表し、グラインダは回転数で表示します。
特に砥石は最高使用周速度として表示しています。
砥石が最高使用周速度以上のスピードで回転すると、破損するおそれがあります。
周速度と回転数の関係式は
となります。
前述の通り最高使用周速度以上回転すると危険ですので、グラインダを使用する際は
グラインダの回転数 < 砥石の最高使用周速度から計算した回転数を必ずお守りください。
チッパ
- Q7. チッパの (R)丸込み (H)角込み とは、何が違いますか?
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チッパにはチゼル(タガネとも言う)を使用しますが、本体とチゼルの接続口の形状です。
丸込みは、チゼルの差し込み口が丸状でクルクルと廻り、角込みは差し込み口が六角となっておりチゼルが固定されます。
お仕事の用途にあわせて選んでいただけます。
エアーツールを長持ちさせるために ~正しい配管がポイント~
エアーツールの故障の多くは圧縮空気の状態が悪いために生じます。「エアーツールが動かなくなった」といったとき、最も多い原因は圧縮空気に含まれる水分によるエアーツール内部の錆です。エアーツール本体に水分が入らないようにご注意ください。また配管を十分に太くし、3点セット(フィルタ・減圧弁・オイラ)を必ずご使用ください。
圧力を下げない
エアツールは手元圧力が規定だけ必要です。本管・枝管・ホースの内径は充分に、長さはできるだけ短くしてください。
3点セット・弁・継ぎ手も空気流量に合ったものを取り付けてください。配管系での圧力損失は0.1MPa以下にしてください。
ドレン・異物を入れない
圧縮空気は本質的に水分を含んでおります。アフタークーラーなどで水分を抜き、配管中にたまったドレンがエアツールに入らないように配管は1%以上の高配をつけ、枝管も本管の上側から取り出してください。
本管の最低部や各枝管にはドレンタンク・ドレン抜きを取り付けてください。
最初に配管をエアツールに接続する前、必ず空ぶかしをして異物を排出してください。
油を入れる
エアツールは各種類高速回転するので、使用前後に必ずオイラで給油してください。
油はISO規格タービン油32番を推奨しています。
エアツールを一週間以上使用しない場合にはエアーの差込口から油を5滴程度注入し、軽く回転させモータ部に油を潤滑させて錆を防いでください。
用途別ラインナップ
締付・取外し
■インパクトレンチ
■インパクトドライバー
■ラチェットレンチ
研削・研磨・切断
■ストレートグラインダ
【出典元:日本ニューマチック工業株式会社】