一般的な法令
- 先回の解説の続きです。金型設計図面等の営業秘密の不正使用行為等は、差止請求権の行使や損害賠償請求の対象となり、これらの規定で保護されています。 これらの規定に加えて、平成17年の法律改正により、さらに以下の保護が追加されました。 第二十一条(罰則) 次の各号のいずれかに該当する者は、五年以下の懲役若しくは五百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。(中略) 第四号 詐欺等行為(人を
- 金型図面やそれらのCADデータ、CAMプログラム等は、金型部品を繰り返し生産するための重要な技術情報になります。先回の講座では一般の金型図面自体には著作権法上の保護は及ばない旨、解説いたしましたが、不正競争防止法という別の法律によれば、金型図面等の技術情報は、この法律の規定によって保護されるケースが多いと考えられます。 不正競争防止法では、営業秘密の不正使用等を排除する規定があり、刑事罰や
- 新しい金型を開発したり、研究したりする場合には、今までに誰も考えつかなかったアイデアや着想が生み出されることがあります。 全く新しい技術的な創作は、知的財産権として保護を受けることができます。 知的財産権とは、人間の知的な創造活動から生み出された発明やデザインなどを法律によって保護し、一定期間、独占的に実施できる権利のことです。 知的財産権は、日本では以下の権利が法律で保護の対象となっ