- メカトロニクスとは?
- 検知の目的とセンサの種類
- センサの使用例
検知とは?
「検知」とは、何かの情報(ワークの有無など)をセンサがキャッチすることで、センサからの信号が「On」になることを意味します。
たとえば、光センサの場合、投光側の光が受光側に入り、その光を感知すると光軸に遮光物がない場合はワーク無し、
受光側で感知しなければ、遮蔽物有り、つまりワーク有りになります。
検知の目的とセンサの種類
検査を行う検知の目的を「ワークの有無」、「ワークの位置検知」、「液面検知」、「セーフティライトカーテン」の4つに分けて説明していきます。
1. ワーク有無検知
ワーク有無の検知は、最もベーシックで代表的な検知の目的です。
検知の対象としては、ウェハ、ガラス基板、金属物体、紙などが挙げられます。
この中で、ウェハのように反射が強いものや、ガラスのように透明なものなどは、特に注意が必要です。
ワークの有無検知には主に、「近接センサ」、「マイクロフォトセンサ」、「光電センサ」が使われています。
2. ワーク位置検知(着座等)
ワークの有無だけでなく、決められた位置にある(着座している)かの判定も行うときは、下記のセンサを使うこともできます。
光電センサ | レーザーセンサ | |
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特徴 |
|
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使い方 | 多様なワークの検知 | 測長など |
これらのセンサは、センサの性能そのもので検知をしていますが、これ以外でも、着座の機構の中で部品を動作させ、
その部品を検知することにより実現することもあります。
3. 液面検知
液体を扱う場合には、液面の検知を行うことも多く見られます。
液面を検知するために使われるセンサとしては、下記が挙げられますが、液面検知の難易や精度等を考慮に入れて選定する必要があります。
また、各々の特徴については、個別の仕様を充分に確認して使い、メーカーとの打合せが必要なこともあります。
超音波センサ | 光電センサ | フロート式センサ | |
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特徴 |
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4. セ-フティーライトカーテン
機械(装置)は、安全に対して、注意を払う必要がありますので、操作における安全対策を充分に検討します。
その安全対策の代表的なものとしては、セ-フティーライトカーテンがあります。
セーフティーライトカーテンは、複数の光軸に対して、その光軸を横切ることにより、エリアの侵入を検知するものです。
体、腕、指など動作中の機械(装置)内に侵入した時に危険であると 判断される箇所へ設置されます。
このセーフティー関連は、特に人体への影響が強い内容になりますので、同じセンサでも、カテゴリが異なっています。