マシンビジョンとは?
人の代わりにモノを判別し製品検査を行うシステムのこと
一般的にメーカーは、自社の商品を安心・安全に使ってもらうために、商品が市場に流通する前に厳しい検査を行っています。表面にキズがないか、袋にラベルが付いているか、ワークが所定の位置に入っているか、など検査内容はさまざまですが商品の製造ラインには必ずこの商品検査を行う工程があります。
昔は人による検査が主流でしたが、今では自動化が進み、検査システムの発達により製品の大量生産も可能になってきました。その中でも接触式のセンサーが使えない場所や食品や液晶ガラス・半導体製品など、手で触れてはならないもので、かつ2次元的な計測を必要とする場合にマシンビジョンが使われるようになっています。
今では製造業の分野では、主に電子部品や半導体、自動車や食品、医薬品など比較的精度要求が高い分野で広く使用されています。
マシンビジョンの選定方法 ①
マシンビジョンは、カメラレンズと画像センサで対象の画像をシステム上に取り込み、その取り込んだ情報を予め設定した条件に基づいて分析・測定することでOK・NGの判断を行います。
検査を満足に行うためには、検査対象を正確に認識させ画像に取り込むことが大切です。
そこで今回はカメラ・レンズに付いて当たりを出すための視野と倍率の考え方をご紹介します。
STEP 1. はじめに、測定したい対象ワーク、検査項目を明確にする
検査対象が決まっていても、それの何を測定したいのかにより使用するマシンビジョンのタイプが変わってきます。
まずはどんな検査をしたいのか、を明確にしましょう。
STEP 2. 検査範囲・検査精度を決める
検査対象ワークと検査項目が決まったら、今度は必要な検査範囲と検査精度を定めましょう。
- マシンビジョンで測定したい範囲は? ⇒ 1mm四方?10mm四方?
- 要求される分解能(読み取りたい差・ズレ・物)は? ⇒ 0.1mm?1mm?
これが無ければ全てがスタートしませんので、はじめにこれを決めます。