グリス
- 一般的な軸受は潤滑油を必要とし、定期的に給油が必要になる。しかし無給油ブッシュは、自己潤滑性がある材質を使うことで、無給油で使用できる。その潤滑の仕組みは、潤滑油を含浸させた素材を使い、摩擦熱によって温められた潤滑油が溶け出して潤滑をするのが一般的である。 無給油ブッシュで使われる材質は、「金属」「複層」「樹脂」に分けられている。「金属」はその名の通り金属だけでできているもの。「樹脂」は、樹脂だけでできているものである。「複層」は、1種類の材質ではなく、いくつかの材質の良いところだけを取るような構造でできている。材質によって異なる特徴と潤滑の仕組みについて、表1にまとめる。 表1.材質別の特徴と潤滑の仕組み
- 真空環境で使用するボールベアリングについて説明する。真空中で使用する場合のポイントは真空内で使用できる潤滑を実施したうえで、ボールベアリングの動等価荷重の3%以内としなければ、その装置寿命を保証することはできない。
- ボールベアリングのトラブル事例(スピンドルべアリング固定ねじの緩み)を説明する。 図1にボールベアリングで支持された回転軸を、軸端に取り付けたタイミングベルトで駆動する回転スピンドルを示す。 図1.トラブルが発生した回転スピンドル構造