切削加工:基礎知識(研磨加工)
- Question スティック砥石で研磨する際に研削液は必要ですか? スティック砥石を使用して仕上げ研磨を行います。湿式研磨と乾式研磨のどちらが良いのでしょうか? Answer 粗仕上工程では研削液を用いる湿式研磨が多い スティック砥石は、主として金型の粗仕上用に作られた砥石です。金型の粗仕上は、取り代を大きく取る“研削”に近い工程ですので、研磨屑が多く生じ、これを除去しながら作業する必要があります。 研磨屑の除去には、エアーで飛ばす方法(乾式)と研削液を用いて研削屑を浮かび上がらせる方法(湿式)がありますが、湿式を採用するケースが大半です。 乾式研磨のリスクとして、研磨屑自体がワークを傷つけたり、目詰まりを起こして粗仕上工程に要求される加工面精度を実現できない恐れがあるという点が指摘されます。また、湿式研磨の方が研磨力が強く研磨熱を抑えることもできることから、粗仕上工程としては湿式研磨を採用することが多くなります。タグ:
- Question 金型の仕上げ研磨にどのような工具を使えばよいか教えて欲しい 金型の仕上げ研磨を手作業で行います。 いろいろな工具を試していますが、減りが早かったり仕上がりが不十分だったり、きちんとした工具選定ができていないように思います。 Answer 仕上げ研磨工程は一般的に4工程に分けて考えられる マシニングセンター等による切削加工では金型に求められる加工面精度の95%~98%までが達成され、残り5%~2%程度の加工面精度を出す作業が仕上げ研磨です。難度が高く繊細な作業であり、仕上げ研磨工程は一般的に4工程に分けて考えられています。タグ: