リストストラップ
人体とアースを繋ぎ、人体に帯電した静電気を除電します。
特長
- Ω抵抗が入っていて、発生した静電気をアース線を使い除電します。作業者に静電気が溜まってしまう前にゆっくりとアースへ流す構造になっています。アースにつながっている限り作業者には静電気が溜まらないので外部と接触しても放電現象が起こりません。腕に装着するため、作業時に邪魔になりません。
用途
EPA(静電気対策エリア)などでは除電が必ず必要になるため作業者はストラップの装着が義務付けられています。精密機器の電子部品などの組立工場などで使用されていますが、他にもバルーンアート制作でも使用されています。静電気の放電によってゴム風船が破裂するのを防止するためです。
豆知識
ESDについて
帯電した導電性の物体(例えば人体)が他の導電性の物体(例えば電子機器)に接触し、あるいは充分に接近すると、激しい放電が発生します。この現象はESD(静電気放電)と呼ばれ、電子機器の誤動作や損傷などの問題を引き起こします。
電子機器におけるESD問題の多くは人体によって引き起こされるものです。このようなESDのエネルギーはそれほど大きいものではないものの、電子回路の誤動作や半導体素子の損傷などは充分に引き起こし得るため、電子機器はそれに対する充分な耐性を持つことが必要となります。
人体帯電と電撃の関係
一般には人体の帯電電位が約3.0kV以上になると、痛みを感じます。
ここポイント!
- ストラップタイプを確認してください。
・ゴムバンド式 ・マジックテープ式 ・シリコンラバー式 ・ステンレスバンド式 - 金属アレルギーの恐れがないかを確認してください。
- バナナプラグが必要かを確認してください。
- グランドコードの長さ(m)、コード全長(cm)を確認してください。
- フットストラップタイプもあります。
足首に装着するタイプで、装着作業時の邪魔にならないように工夫されています。
ココミテvol.2より参考