熱風加工機
高温の熱風で対象物を加熱し、加工や作業の前準備、後処理をする工業用ドライヤーです。
特長
- 機種により600℃位までの熱風が出ます。(家庭用のドライヤーは140℃位)
- 直火の使えない場所や、バーナーでは温度が高すぎる時に向いています。
- 温度調節機能のあるものとないものがあります。
【注意事項】
- 使用後の冷却運転が必要です。(製品の寿命に影響します)
- 爆発、引火性のある環境下では使用できません。
タイプ別バリエーション
・手持ちで使うタイプ(ガンタイプ)
・据置で使うタイプ
・設備に組み込むタイプ
熱風加工機用アタッチメント
先端につけるアタッチメント(ノズル)もオプションでさまざまあります。
スプーンノズル
■収縮チューブ加工
集中熱風ノズル
■溶解・溶接に
平形ノズル・シリコンゴムローラー
■シートなどの溶着に
スピードノズル
■効率的に溶接をサポート
- 必要な温度(℃)を確認してください。
- 消費電力(W)を確認してください。
- 必要な風量(m3/min)を確認してください。
- 用途によっては専用のものがあります。
プラスチック溶接機
プラスチックを溶接する機械です。
特長
- 電熱ヒーターとファンで発生させた熱風で、プラスチック母材と溶接棒の表面を溶かし、圧着する事で溶接します。
- 熱可塑性樹脂の溶接に使用できます。PVC(塩ビ)、PP、PEなどのパイプや板材の溶接で溶接棒を使用した作業に適しております。
- 二重絶縁仕様ですので、アース線の配線は不要です。
- CE規格品です。
溶接棒の種類(断面図)
① φ3シングル棒
② φ3ダブル棒
③ φ2トリプル棒
溶接棒のそれぞれの用途
・仮止め
・シングル棒使用時
・ダブル棒時
・トリプル棒時
※ただし、板厚が厚い場合はこの限りではありません。
【注意事項】
送風機の高性能を維持するため、吸気部に溜まったホコリなどは定期的に除去してください。
- 電圧(V)、出力(W)、風量(L/min)、温度(℃)を確認してください。
- 母材と同じ樹脂の溶接棒を選んでください。
- 溶接棒の形状(シングル棒・ダブル棒・トリプル棒)を確認し、用途に合ったノズルを選んでください。
主な溶接加工可能樹脂
PVC:塩化ビニル PP:ポリプロピレン PE:ポリエチレン PVDF:ポリフッ化ビニリデン
PTFE:ポリテトラフルオロエチレン PC:ポリカーボネイト PS:ポリスチレン
ABS:アクリロニトリル ブタジエンスチレン共重合体
超音波溶着機
プラスチック同士を溶着したりカシメたりするのに使用します。
樹脂成型品の組み立て製造工程での樹脂部品の溶着、部品のカシメ溶着に。
カシメる…継ぎ目を固くとめること。
ホーンは加工目的によって形状がそれぞれ異なります。ご使用になる前に加工目的に合ったホーンに交換してください。
特長
- 溶着面の汚れを気にせずに溶着できます。(溶着事前処理不要)
- ふっ素樹脂以外の熱可塑性プラスチックの溶着が可能です。
- 通常数秒以下で溶着できるので、乾燥冷却時間が極めて短いです。
- 仕上がりがきれいでムラがなく均一化が図れます。
スイッチを入れると超音波が発生し、ホーン先端を1秒間に約28000回転振動させます。この振動により樹脂ワークに摩擦熱が発生し、楽に樹脂を溶着することができます。
用途
伝達溶着
|
樹脂板同士の貼り合わせを行います。
|
|
---|---|---|
インサート (埋め込み) |
樹脂にねじを立てる場合に、樹脂では強度が弱いために、袋ナットを樹脂に埋め込みます。この際、樹脂には予め下穴を設け、その内径より多少大きいサイズのインサート用ねじを超音波振動で埋め込みます。 | |
直接リベッティング (カシメ) |
樹脂のベースに突起形状を設け、金属部品や樹脂部品に設けた穴を通して、飛び出た部分を超音波で溶かしてカシメることで部品の止めを行います。 | |
カッティング | 超音波の振動を刃物に伝達し、本来切れないプラスチック、フィルム、布、段ボールをカットします。 |
【注意事項】
ホーンは別途特注になります。先端形状決定のため、サンプルまたは簡単な要求図面が必要になるので注意してください。
- 溶けるプラスチックかどうか対象ワークの素材を確認してください。
熱風発生機
乾燥や局所加熱を熱風で行うための装置です。
特長
- 洗浄後の乾燥、水分除去殺菌などに使用します。
- 既設のラインに追加で、加熱工程を入れる時などにも使用します。
- 送風機、ヒーター、温度コントローラがセットになっているので使い勝手に優れています。
省スペースで作業をしたい現場などにも最適です。
用途
電子部品の接着後の乾燥・硬化などにも使用します。
据付型熱風ヒーター
特長
- 小型軽量で高温なのでスポット加熱に最適です。
- 送風機と接続してご使用ください。
- ヒーター容量(kW)や風量(m3/min)などを確認してください。
- 電圧(V)を確認してください。
- 使用温度(℃)を確認してください。
- 用途に合わせてタイプ(機種)を選んでください。
ココミテvol.2より参考