Question
フライス加工後のバリ取りを自動化したい
バリ取り工程の効率化を図りたいのですが、新たな設備投資をせずに実行できる方法はありますか?
Answer
マシニングセンターでのバリ取り方法
バリ取りを自動化しようとする場合、バレル研磨やショットブラスト、ウォータージェット等の機械装置を用いた方法が考えられますが、
新たな設備投資やマシニングセンターからのワーク移動の手間といった制約条件もあります。
それに対し、マシニングセンターで、切削加工に連続してバリ取りを行える工具として、バリ取りブラシやカッターがあります。
工具の使い分けは、主にバリ根元厚みを目安に行います。
「バリ根元厚みによる工具選定」はこちら
- バリ根元厚み0.1mm以上の場合
爪で押しても折れない厚みのバリを取る場合、エンドミルによる0カット(切り込み0㎜でバリだけを除去)を行ってください。面取り指示がある場合には、面取りカッターをご使用ください。
適切なエンドミルやカッターを選定することで、バリを発生させる空間を無くしたり狭めたりする効果が得られます。「工具の抜け際に発生するバリをうまく処理するには?」はこちら
- バリ根元厚み0.1mm未満の場合
バリ取りブラシを活用して効率的なバリ取りを行うことが可能です。
マシニングセンターでのバリ取りは、自動化できる反面、加工工程が増えることを意味しますので、使用するブラシには次のような特性が求められます。- - バリ取り能力が高く短時間の加工を実現できること
- - バリ取り能力が持続すること
- - ブラシ形状が変化しにくいこと
- - 加工品質(エッジ、加工面)が安定すること
- また、加工部位によってツールの送り方向と回転方向を設定すると、より効率的にバリを除去できます。
フライス加工時のバリ取り例