前回は、金型部品のはめあい規格の推奨基準を紹介しましたが、今回は、それぞれのはめあいの具体的な状態について解説します。

■すきまばめ

金型構造 具体的な状態
軽転合 やや大きなすき間があってもよいか、あるいはすき間が必要な動く部分。
やや大きなすき間で、潤滑のよい軸受け部。
高温・高速・高付加の軸受部(高度の強制潤滑)。
転合 適当なすき間があって運動のできるはめあい(上質のはめあい)。
グリス・油潤滑の一般常温軸受部。
精転合 軽荷重の精密機器の連続回転部分。
すき間の小さい運動のできるはめあい。
精密なしゅう動部分。

■中間ばめ

金型構造 具体的な状態
滑合 潤滑剤を使用すれば手で動かせるはめあい(上質の位置決め)。
特に精密なしゅう動部分。
重要でない静止部分。
押込 わずかなしめしろがあってもよい取付部分。
使用中互いに動かないようにする高精度の位置決め。
木・鉛ハンマで組立・分解ができる程度のはめあい。
打込 組立・分解に鉄ハンマ・ハンドプレスを使用する程度のはめあい。
高精度の位置決め。
軽圧入 組立・分解に相当な力を要するはめあい。
高精度の固定取付。

■しまりばめ

金型構造 具体的な状態
圧入 組立・分解に大きな力を要するはめあい。
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プラスチック射出成形金型部品のはめあいでは、溶融樹脂のばり抑止やガスベントの関係などをさらに考慮する必要があります。
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参考文献:『JIS使い方シリーズ・製図マニュアル(精度編)』