スパッタ付着防止スプレー
溶接の際に発生するスパッタ(金属が粒状に固まったもの)の付着防止剤です。
特長
- 溶接前にスプレーをすることによりスパッタの付着を防止します。
- スパッタの除去が容易になり作業性が向上します。
<スパッタ付着防止剤がない場合>
素材に融着し、研磨しないと除去できません。
<スパッタ付着防止剤がある場合>
スパッタ付着防止剤が「スパッタ」と「素材」の間に入ることにより、「スパッタ」を除去しやすくなります。
スパッタ付着防止剤と一緒に簡単にとれます。
トーチノズル用
・溶接用ノズル・チップなどにあらかじめ塗布しておけば、溶接スパッタの付着を防止し、陽極性能の低下を防ぎます。
・耐熱性の高い顔料を配合したトーチノズル用の溶接スパッタ付着防止剤です。
高張力鋼・軟鋼用
・高温になる厚い板の溶接に適しています。
・耐熱性の高い特殊樹脂を配合した溶接母材用のスパッタ付着防止剤です。
・塗料となじみやすくなっているので、後工程でサビ止め塗料を塗る場合に適しています。
ステンレス用
・ステンレス、アルミなどの薄板から厚板までの幅広い鋼材に使用できます。
・無機微粉末体を配合した水溶液の溶接母材用スパッタ付着防止剤です。
・水性ベースで簡単に除去できます。(水洗いで簡単に取れます)鉄系材料にも使えますが、サビに注意が必要です。
豆知識 スパッタとは |
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アーク溶接、ガス溶接、ろう接などにおいて、溶接中に飛散するスラグ(溶接棒やフラックスがアーク熱によって溶けてできたカス)および金属粒(JIS 2 30011による定義) |
ここポイント! |
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・用途に合わせてタイプ(スプレー・刷毛)・容量(ml)を選んでください。 |
ココミテvol.2より参考