探傷スプレー
金属の表面の傷(クラック)などを検出するための検査剤です。
特長
- 表面探傷のほかに、貫通テストも可能です。
<使用順>
洗浄液→浸透液→現像液
洗浄してから検査物の内面に浸透液を塗布し、その反対側から現像液を塗布します。貫通していれば現像剤を塗布した面に赤い模様ができます。
鋳造品のピンホールや割れ、金属表面の傷(クラック)を検査する時に使用します。
金属探傷方法
①探傷検査物表面の前洗浄
サビやフラックスなどを研磨やその他適当な方法で除去します。検査面に洗浄液を塗布し、汚れ(油脂や塵埃など)を完全に除去し、ウエスで清掃します。
検査面を十分に乾燥させて次工程に移ります。
②微細欠陥部へ浸透液の塗布
浸透液を十分に塗布します。所定時間(約3~15分)放置して傷の深部まで浸透させます。
周囲温度が高い、または風などの影響で乾燥しやすい場合は、繰り返し浸透液を塗布します。
③浸透液の拭き取りと洗浄
検査面の余剰の浸透液を拭き取ります。
必要に応じて洗浄液を少量浸したウエスを用いますが、この際過洗浄にならないように注意してください。
④現像液の塗布
現像液は使用前によくかくはんし、検査面に薄く均一に塗布します。重ね塗りは避けてください。
現像と検査
現像液が乾くに連れて、欠陥に浸透していた浸透液が吸い上げられて、白地に赤色で欠陥の位置と形状を鮮明に指示します。
後清掃
検査終了後は洗浄液で洗浄、ウエスで除去します。
ここポイント! |
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・用途に合わせて、洗浄液(透明)、浸透液(赤色)、現像液(白色)を選んでください。 ・原子力用、高温用など特殊品はメーカーへお問い合わせください。 |
ココミテvol.2より参考