工場から排出する排水の水質基準を法令では「排水基準」といっています。排水基準は、規制された物質について、これ以上の濃度(mg/ℓ)で排出してはいけないという値を定めたものです。【表1】に排水基準の表面処理に関係する項目の一例を示します。
【表1】排水基準の一例1)
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※ | 注1)この値は、既設工場対象で新設工場は更に厳しい。また、生活環境項目は、河川・湖沼・海域・放流水量によって異なる。 |
※ | 注2)不検出:公定分析法で検出限界以下 |
このように、表面処理工場では、排出する排水について様々な規制を受けますので、排水基準を遵守する処理を確実に行うことや、有害物質を普通物質に転換するなどの対策が求められています。