機械システムには機構設計図があるように、空気圧駆動システムや油圧駆動システムにも設計図があります。ここでは空気圧駆動システムの設計図について解説します。
- 機械設計の基本ルールはJISB0001機械製図―表記方法、JISB0002-1,2,3製図―ねじおよびねじ部品、JISB0401-2寸法公差およびはめあいの方式などが規定されています。
- 同様に、空気圧駆動システム・油圧駆動システムの設計の基本ルールはJISB0125-1:油圧・空気圧システムおよび機器―図記号および回路図―第2部:図記号、JISB0125-2:油圧・空気圧システムおよび機器―図記号および回路図―第2部:回路図、またJISB0142:油圧および空気圧用語がそれぞれ規定されています。
- 機械設計の基本ルールが、(1)線の種類と太さ、(2)各機構要素(機素)例えば、バネ、ねじ、シャフト等の簡略表記法などの設計法のルールが決められているように、空気圧駆動システムの設計でも、(1)線の種類と太さ(配管経路の表示など)、(2)各空気圧システムの構成部品の簡略表記法、などが決められています(第30、31号参照)。
- 【図1】はビンゴゲーム機のカラーボールクランプ機構部の空気圧駆動システムの設計図事例です。部品番号(1)はフィルタレギュレータ、(2)はアキュムレータ、(3)は速度制御弁です。その他の構成部品として単動シリンダ、消音器があります。
- この設計図には部品仕様も記載するため、構成部品と仕様、配管関係、チャック部の開閉動作とチャック上下軸の位置関係も分かります。