分離(エスケープメント)機構のユニットについて解説します。
・分離(エスケープメント)機構は直線状にワークを押出す方式と回転しながらワークを分離する方式が代表的な駆動機構です。
・直線状に押出す方式は、エアーシリンダを利用し、ワークをストックしているマガジンの形状とワーク形状に応じてプッシャー部形状を設計します。
・ビンゴゲーム機に使用した回転しながら分離する方式(写真)は、回転モーターやラック&ピニオン機構の応用などさまざまな駆動機構で設計されます。
・短時間設計と標準化を考えた場合、市販のユニットを活用することで多くの利点が得られます。
・下図(【図1】)はSMCのロータリーテーブルの外観図です。
・空気圧を利用した揺動アクチュエータで、回転方向の正・逆変更と揺動角度の調節が簡単に出来ます。
・揺動停止時の衝撃を弱めるためにショックアブソーバーが内蔵された仕様もあります。
・【図2】は、代表的なロータリーテーブルの内部構造図です。エアーシリンダ機構を利用して直線状の ラックを往復運動させ回転揺動運動に変換させています。
・揺動軸の軸受を2段で持たせているためコンパクト構造で高い剛性を持たせています(【図2】丸部)。
(【図1】【図2】の出典:SMCカタログ;ロータリーテーブルMSQシリーズより)