高速で繰り返し運動をする可動体に配線が必要な機構(X-Yテーブルの上層軸、リニアモータのコイル可動体など)では、配線接続部の断線事故を防ぐための工夫が必要です。さらにこの可動体がエアーシリンダや位置計測用リニアエンコーダなどを搭載している場合は、複数本の配線が運動の邪魔にならぬよう処理が必要です。通常はケーブルキャリア(ケーブルベアとも呼びます)を使って、可動体の配線処理を行います(【写真1】参照)。
ケーブルキャリアは、可動体の配線部の信頼性を向上させる反面、ケーブルキャリア自体の変形抵抗力が可動部の運動精度の劣化要因に繋がる可能性があります。次の項目に注意が必要です。
(1)ケーブルキャリアの使い方
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