ここでは、プログラムにより自動で動く、自動機の操作スイッチの構成の基本を解説します。事例として以下のような機構を使用します。
(1)自動機の操作スイッチ構成の基本形
この機構事例は、モータ駆動のX-Yテーブルとエアーシリンダ駆動Z軸ハンドユニットで構成されています。自動機の操作スイッチ構成の基本形は下記です。配置は【図1】を参照ください。
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(2)操作スイッチの構成内容システム構成の解説
基本のスイッチ種類は下記です。色分けで関連スイッチが分類してミスを防止します。
■原点復帰スイッチ:[4]・・緑
原点復帰スイッチのスイッチを押すと、位置制御が必要な駆動軸は原点センサで原点位置だし動作を自動的に開始した後に所定の位置で停止します。
■手動運転:[6]・・白
手動運転スイッチを押すと、ステップ送り([7])のスイッチが制御可能となります。この状態で、[7]の複数のステップ送りスイッチで個々の駆動機能が確認できます。組立初期の位置調整やトラブル時の対処時に多用します。
■自動運転:[5]・・緑
自動運転のスイッチを押すと、その後に開始スイッチ([2])のスイッチが機能します。開始スイッチONにより自動運転が開始します。以降は開始スイッチの繰り返しでプログラムされた運転が繰り返されます。
■リセット:[8]・・黄
エラーが発生した場合や非常停止スイッチを押した場合には、リセットスイッチ([8])で回路状態を初期化します。エラーの原因を確認した後に、原点復帰スイッチで再開状態に戻します。
■非常停止:[1]、停止:[3]・・赤
一般操作時の停止および緊急の場合の停止は、赤色のスイッチで識別させます。非常停止スイッチは通常の操作盤上のほかに、作業時に手を差し伸べやすい箇所に増設することもあります。
(3)操作スイッチの構成内容システム構成の解説
インプロセスで装置状態をモニタリングする必要がある場合などは、モニター対象に状態感知センサを設置して異常感知信号を表示させます。装置の安全性/高稼働率/高精度の確保などが目的です。