インダストリー4.0が叫ばれているなかEtherCATという通信方式が注目されている。ここではすでに主流のイーサネット/IPとEtherCATについて紹介する。
イーサネット/IPとは
イーサネット/IPは、EtherCATよりも一世代前の技術である。この製品の開発は、約20年前にAllen Bradleyによって開始された。データ転送には、TCP/FPおよびUDP/IPの両方を含む産業用イーサネットと標準タイプのイーサネットハードウェアを使用する。一方で、イーサネット/IPはTCP-IPを使用し、リアルタイムのデータ送受信を確立する。
EtherCATとは
EtherCATでは、「オンザフライ処理」と呼ばれる利点を活用している。CATは、Control Automation Technology(自動制御技術)の略である。EtherCATの始まりは、電報である。その仕組みを、現在の技術に役立てている。基本的には、メッセージを1通受信し、メッセージを1通送信するという仕組みである。データが送信されると、ノードレベルで処理されるまで保存される。これにより、高速で効率的なやり取りが可能になる。すべてのノードは、通過するすべてのデータを「参照」する。ノードからのメッセージが追加される前に、データ文字列が読み取られる。すべてのノードは、送信された他のノードのメッセージを参照するため、柔軟なトポロジーとなっている。
プロトコルも柔軟で安全性が高いため、このテクノロジーは非常に人気のある選択肢である。CATでは、データの送信と受信に別々の配線が使用される。CATは自動化に関するさまざまな産業製品と相性がよいため、ネットワーク内の多数のセカンダリノードをサポートでき、ノードと接続を管理するバスシステムが不要になる。
MISUMI USA Mech Lab内記事「Factory Automation Causes Some Tuff Choices to be Made」より参考