作業台の種類
軽量作業台(均等静止荷重100~400kg)
・天板の厚みは、中量作業台、重量作業台より薄くなります。
・組立作業、検品作業、梱包作業、その他一般軽作業台として使用されています。
・溶接構造の板金曲げ加工
高さ調整式作業台
特長
- 主要部は、溶接構造の板金曲げ加工でノックダウン(組立)式です。天板の厚みや鉄板の板厚は、耐荷重に比例して薄くなります。
中量作業台(均等静止荷重500~2000kg)
・機械製造、鉄工所、板金加工、家電メーカー、理化学メーカーなどで使用されています。
・天板の厚みは、軽量作業台より厚くなります。
・軽量作業台に比べ、構造部材の棧は高くして強度アップしています。
・軽量作業台に比べ、脚の断面形状も大きくして強度アップしています。
特長
- 主要部は、溶接構造の板金曲げ加工でノックダウン(組立)式です。天板の厚みや鉄板の板厚は、耐荷重に比例して軽量作業台よりも厚くなります。
重量作業台(均等静止荷重3000kg)
・天板の厚みは、中量作業台より厚くなります。
・金型製作所、鉄工所、重量物製作工場などで使用されています。
・溶接構造の完成品
ペダル切替式作業台
移動する時
ペダルを踏むと本体が持ち上がり、台車のキャスターが床面に接触し、簡単に移動できます。
固定する時
解除ペダルを踏むと本体が降りて、固定できます。
特長
- 主要部は、構造用鋼管、圧延鋼材で、接続部分は、全て溶接構造の完成品です。天板の厚みや鉄板の板厚は、耐荷重に比例して軽量・中量作業台よりも厚くなります。
作業台の天板の種類
天板の種類 | 特長 | |
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ポリ化粧天板 | 耐水性、耐汚染性に優れた天板です。表面は滑らかで、ソフトな光沢があります。ただ天板の中では最も強度が低いタイプとなります。軽作業や組立、梱包、縫製作業に多く使用されています。 | |
ダップ化粧天板 | ダップ樹脂フィルムを合板に貼り付けた天板です。ポリ化粧天板よりも強度、硬度、耐摩耗性、耐薬品性に優れており、油汚れも簡単に拭き取れます。表面が滑らかで、擦り傷も付きにくくなっています。中量物の組立などの使い勝手が広くあります。また、均等静止荷重1,200kg以上のタイプでは、バイスを使っての作業にも向いています。 | |
リノリューム 張天板 |
耐摩耗性、耐水性、耐薬品性に優れ、弾力性があり商品を傷めません。油汚れの強いところで使用すると侵食されベトベトになります。塩ビ系の素材でできており、弾力があるため製品を傷付けません。精密部品の加工や組立などに用いられることが多いです。その他にも弾力のある特長を活かし、多種多様に使用可能です。 | |
メラミン天板 | 耐薬品性、耐摩耗性、耐熱性、耐光性、耐汚染性、耐擦傷性に非常に強く作業台の天板として最適ですが、材質が硬いため割れやすく、衝撃のある作業には不向きです。ダップ樹脂天板よりも硬度、耐薬品性に優れています。主に研究所、実験室、学校、オフィスなどで使用されています。 | |
スチール天板 | 鉄材のため硬く強度もありますが、振動が伝わりやすいため、ハンマーを使用する現場には不向きです。耐熱性もあり、溶接作業にも使われています。均等静止荷重毎に天板の厚みや鉄板の板厚が違います。割れの心配がありません。 | |
ステンレス張り | 耐腐食性・耐薬品性に優れたSUS304を使用。 クリーンルーム、研究室、食品関係で使用できます。 |
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帯電防止 マット張り |
静電気を抑えます。 耐油性、耐溶剤性に富むゴム材質を使用しています。 |
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ビニール マット張り |
製品にキズを付けず衝撃をやわらげます。 滑り止め効果があります。精密製品の組立、滑りやすい商品の固定に使用されています。 |
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ゴムマット張り | 振動を吸収しやすく、騒音防止に役立ちます。製品にキズを付けません。 精密製品の組立、滑りやすい商品の固定作業に使用されています。 |
作業台の選定
均等荷重(kg)
均等静止荷重とは、天板の表面に均一に荷重をかけた場合の合計量をいいます。(【図‐1】参照)
均等荷重は、【図‐1】のように均等静止荷重で考えてください。
【注意事項】
【図‐2】のように1点に300kgの荷重が集中した場合、【図‐1】の均等静止荷重300kgの作業台では、耐えきれない荷重ですので、耐荷重の大きい作業台を選定してください。
キャスター使用時の均等静止荷重
【注意事項】
・アジャスターの場合は、垂直荷重をアジャスターの中心で受けますが、キャスターの場合は、矢印の方向に偏芯荷重がかかるため、アジャスター使用時の耐荷重より小さくなります。
・移動の際には作業台の上に物を載せないでください。
寸法:間口(W)mm×奥行(D)mm×高さ(H)mm
間口(W)×奥行(D)×高さ(H)の一般的寸法
ココミテvol.2より参考