個々に公差の指示がない形体に対する幾何公差
真直度および平面度の普通公差(単独形体)
単位:mm
公差等級 | 呼び長さの区分 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
10以下 | 10を超え 30以下 |
30を超え 100以下 |
100を超え 300以下 |
300を超え 1000以下 |
1000を超え 3000以下 |
|
真直度公差および平面度公差 | ||||||
H | 0.02 | 0.05 | 0.1 | 0.2 | 0.3 | 0.4 |
K | 0.05 | 0.1 | 0.2 | 0.4 | 0.6 | 0.8 |
L | 0.1 | 0.2 | 0.4 | 0.8 | 1.2 | 1.6 |
公差をこの表から選ぶときは、真直度は該当する線の長さを、平面度は長方形の場合には長い方の辺の長さを、円形の場合には直径をそれぞれ基準とする。
真円度の普通公差(単独形体)
真円度の普通公差は直径の寸法公差の値と等しくとるが、半径方向の円周振れ普通公差の値を超えてはならない。
円筒度の普通公差(単独形体)
円筒度の普通公差は、規定しない。
直角度の普通公差(関連形体)
単位:mm
公差等級 | 短い方の辺の呼び長さの区分 | |||
---|---|---|---|---|
100以下 | 100を超え 300以下 |
300を超え 1000以下 |
1000を超え 3000以下 |
|
直角度公差 | ||||
H | 0.2 | 0.3 | 0.4 | 0.5 |
K | 0.4 | 0.6 | 0.8 | 1 |
L | 0.6 | 1 | 1.5 | 2 |
直角を形成する二辺のうち長い方の辺をデータムとする。二つの辺が等しい呼び長さの場合には、いずれの辺をデータムとしてもよい。
平行度の普通公差(関連形体)
平行度の普通公差は、寸法公差と平面度公差・真直度公差とのいずれか大きいほうの値に等しくとる。
二つの形体のうち長いほうをデータムとする。それらの形体が等しい呼び長さの場合には、いずれの形体をデータムとしてもよい。
対称度の普通公差(関連形体)
単位:mm
公差等級 | 呼び長さの区分 | |||
---|---|---|---|---|
100以下 | 100を超え 300以下 |
300を超え 1000以下 |
1000を超え 3000以下 |
|
対称度公差 | ||||
H | 0.5 | |||
K | 0.6 | 0.8 | 1 | |
L | 0.6 | 1 | 1.5 | 2 |
同軸度の普通公差(関連形体)
同軸度の普通公差は規定しない。
円周振れの普通公差(関連形体)
単位:mm
公差等級 | 円周振れ公差 |
---|---|
H | 0.1 |
K | 0.2 |
L | 0.5 |
円周振れの普通公差に対しては、図面上に支持面が指定されている場合には、その面をデータムとする。
支持面が指定されていない場合には、半径方向の円周振れに対し、二つの形体のうち長い方をデータムとする。二つの形体の呼び長さが等しい場合には、いずれの形体をデータムとしてもよい。