工業用銀めっきも、工業用金めっきと同様に、エレクトロニクス関係部品にはなくてはならない重要なものです。金のように高価ではなく、電導性は金属の中では最高であり、熱の伝導性、潤滑性、耐熱性なども優れていますので、弱電分野ばかりでなく、重電、航空機部門にも広く使われています。

 工業用銀めっきの、利用分野・利用目的を表に示しました。

【表】工業用銀めっきの利用分野、利用目的

利用分野対象部品利用目的
重電遮断器の電極部、碍子、端子、変圧器端子、分電盤・配電盤のブスバー、溶接機アーク部、フラッシュバット電極等電導性、低接触抵抗、はんだ付け性
弱電各種スイッチ類、接点、コネクター、リードフレーム、ステム等電導性、低接触抵抗、はんだ付け性
航空機軸受け、勘合部、高温環境でのボルト・ナット潤滑性、焼き付け防止、耐熱性
マイクロ波回路導波管平滑性、高周波特性

 銀めっきも、金めっきと同様、軟質銀と硬質銀があります。軟質銀めっきは、電導性を重視するリードフレーム、ステムなどに金めっきの代替として用いられます。硬質銀は耐磨耗性を重視するコネクター、端子、スイッチ接点などの分野に使われます。

 なお銀めっきは、環境中のイオウによる硫化変色を起し易いため、めっき後、クロメート処理やオイルコーティングによる変色防止処理を行います。

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