工業用銅めっきは、めっき浴の種類によって表のように分類できます。それぞれのめっき浴によって、析出する皮膜の物性が異なりますので、目的に応じてめっき浴を選択することが必要です。

【表】銅めっき浴の種類、皮膜特性、利用分野

銅めっき浴の種類 皮膜の特性 利用分野
酸性浴 硫酸銅浴 光沢、平滑性にすぐれる。皮膜硬度は低い。 スルホールめっき、電鋳、印刷ロール、浸炭防止、プラスチックめっき下地用。
ほう弗化銅浴 高速度めっきができる。皮膜の伸び率は小さい。 電鋳、印刷ロール
アルカリ浴 シアン化銅浴 鉄、亜鉛ダイキャストに直接めっき可能。光沢めっきは外観平滑性良好である。 ストライクめっき、下地めっき、浸炭防止など。
ピロりん酸銅浴 均一電着性良好。皮膜の結晶構造は緻密、高周波電流の伝送損失最少。 導波管、スルホールめっき、電鋳
無電解銅浴 不導体へのめっき可能。形状に関係なく均一な皮膜厚さが得られる。 スルホールめっき、プラスチック下地用

 各めっき浴から得られるめっき皮膜の物性は下図のとおりです。

図