回転軸
- 真空環境で使用するボールベアリングについて説明する。真空中で使用する場合のポイントは真空内で使用できる潤滑を実施したうえで、ボールベアリングの動等価荷重の3%以内としなければ、その装置寿命を保証することはできない。
- ボールベアリングのトラブル事例(遠心力によるボールベアリングの破損)を説明する。 図1に示すCCC(Counter Current Chromatography:向流クロマトグラフィー)装置は溶液中に溶け込んだ微量の物質を遠心力により濃縮する機能を持つ。 図1.CCC装置の構造図
- ボールベアリングと軸 とハウジングを組み立てる方法である、圧入作業について具体的な作業を含めて、推奨方法、実施してはならない方法と共に説明する。ボールベアリングを組み立てる際、はめあい公差の内輪と回転軸、外輪とハウジングは、すきまばめとしまりばめのいずれかの公差を使用する。しまりばめは、圧入による組み立てとなり、図1に外輪とハウジングの組み立て、図2に内輪と軸の組み立て方法を示している。両組み立て共にプレスによる、押し治具を用いて組立てている。この組み立て時、転動体に圧入の力を加えてはならない。転動体に力を加える組み立て方は、外輪をハウジングに圧入する場合、図3に示す様に内輪を押し込む作業に相当し、内輪を圧入する場合、外輪に力を加える場合を云う。
- ボールベアリングのトラブル事例(スピンドルべアリング固定ねじの緩み)を説明する。 図1にボールベアリングで支持された回転軸を、軸端に取り付けたタイミングベルトで駆動する回転スピンドルを示す。 図1.トラブルが発生した回転スピンドル構造