射出成形:基礎知識(射出成形機)
- 射出成形機を、成形材料の種類・射出装置の構造・型締装置の構造の観点から分類し、イラストを交えながら分かりやすく解説していく。タグ:
- スクリュー式射出成形機の構造に関する基礎的な知識を、イラストを交えながら分かりやすく解説していく。 まず初めに スクリュー式射出成形機とは? スクリューの役割 計量 射出 スクリューの構造 スクリューの全体構造 スクリューの先端構造 まず初めに スクリュー式射出成形機とは? スクリュー式射出成形機とは、1本のスクリューでプラスチック樹脂を金型に送り込み成形する射出成形機であり、シリンダー内でスクリューは回転動作と往復動作をする。タグ:
- 1.射出成形機の動力源 射出成形機の動力源としては、次に挙げる3つの方法が主に採用されています。 1)油圧式 2)電動式 3)ハイブリッド式 油圧式は、射出成形機が開発されてから現在まで最も多用されてきた方式です。油圧ポンプを電動モーターで作動させて供給される作動油の油圧により型開閉、射出等の機構を作動させます。高圧の型締め力を比較的容易に実現できるなどの利点がある反面、精密な制御が難しい、複数のアクチュエータを同時並行に作動させるのが困難等の不利な面もあります。 電動式は、CNC制御(コンピュータ数値制御)によるACサーボモーター(交流)で駆動させる方式です。この方式では作動油を一切使用しないで、正確な動作を実現可能で、しかもクリーンで静穏な作動ができます。消費電力も油圧式に比較して40~50%とランニングコストも低いメリットがあります。最近では型締め力2000トン級まで電動式が開発されており、350トン以下では今後はこの方式が主流になっています。 ハイブリッド式は、油圧式と電動式の双方を採用した方式で、それぞれのメリットを引き出すことを目的としています。射出側、可動側のいずれかを油圧式にするパターンが一般的です。タグ:
- 1.射出装置 プラスチック射出成形機の射出装置は、射出プランジャーやスクリューがシリンダー内を前進して金型内へ溶融したプラスチックを射出する装置です。 射出装置の性能は、射出率(1秒間に射出される溶融樹脂の体積、cm3/s)や射出速度(プランジャー前進速度、mm/s)で表されます。 スーパーエンジニアリングプラスチックの一部では射出率が大きな射出装置を使用しないと成形品の品質が損なわれてしまう素材があったり、逆に低速で安定した射出ができる射出装置が適しているプラスチックもあります。 どのような射出装置が適しているのかは使用する成形材料の種類に密接に関連していると言えます。 射出装置の先端部にはノズルが設けられていて、ノズルの最先端部は通常は球状に加工されていて、金型のスプルーブシュの球面の座に密着できるようになっており、射出時の樹脂漏れがしないように配慮されています。ノズルにはいくつかの種類があり、オープンノズル、シャットオフノズル、ニードル弁付きノズルなどがあります。タグ:
- プラスチック射出成形機は、プラスチック材料を流動状態にして金型のキャビティへ射出注入し、固まった成形品を金型を開いて取り出す加工をするための機械です。射出成形機は今日では世界の主要工業国で競うように多数のメーカーがさまざまな種類の機械を製造販売しており、統一された標準構造で製作されているわけではなく、使用用途や機械の大きさ、精度等によって各種の構造があります。市場で最も普及しており一般的な射出成形機は、以下のような構造をしています。 1) 使用材料:熱可塑性プラスチック用 2) 可塑化・射出構造:スクリューインライン方式 3) 動力源:油圧式、電動式、ハイブリッド式(油圧式と電動式の併用) 射出成形機は、一般に下記の機能部分から構成されています。タグ: