グリップドライバー
手動でねじを締めたり緩めたりするのに使用する工具です。
柄の形状にはさまざまな種類があります。
普通形
軸が柄の中で止まっているタイプです。
貫通形
軸が柄を貫通して、柄尻まで金属が出ているタイプです。軸と尻金が一体になっているため、打撃を与えることができます。強く締めたねじ、サビ付いたねじにショックを与えて緩めるために使います。
刃先の種類
刃先は、十字(プラス)や一文字(マイナス)などがあります。ねじがプラスねじの場合、「プラスドライバー」を使います。一文字に溝の切ってあるねじが「マイナスねじ」で、そのねじを回すドライバーを「マイナスドライバー」と呼びます。
一般的なねじの着脱に使用します。
マイナスドライバー
マイナスドライバーは先端部の刃幅と軸の付け根から先端までの長さ(軸長)で表します。この長さと刃幅はJIS規格で決まっていますので、締め付けるねじによく合うものを選ぶことが大切です。
例)4.5×50mm、6×100mmのドライバーなど
単位:mm
軸長 | 50 | 75 | 100 | 125 | 150 | 200 | 250 | 300 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
先端部の刃幅 | 4.5 | 5.5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 10 |
プラスドライバー
プラスドライバーは、大きさを番号で呼び、1番から4番まであります。プラスドライバーの寸法は、軸の付け根から先端まで(軸長)の長さで表します。
単位:mm
種類 | H形 | ||||
---|---|---|---|---|---|
呼び番号 | 1番 | 2番 | 3番 | 4番 | |
軸径 | 基準寸法 | 5 | 6 | 8 | 9 |
軸長 | 75 | 100 | 150 | 200 |
- ※
- 一般的にはこのサイズですが、これに当てはまらない長軸タイプなどの商品も存在します。
(⊕2×200、⊖5×250など)
ソケットドライバー(ボックスドライバー)
特長
- 六角ボルト・ナットの着脱専用です。
- ボルト・ナットの二面幅寸法(mm)を確認してください。
マグネット入りドライバー
一般的なねじの着脱に使用します。
特長
- ねじが落下しないように刃先にマグネットが入っています。
- 磁気を嫌う作業には使用しないでください。
電工ドライバー
電気工事作業でのねじの着脱に使用します。
特長
- ハンドルが丸く大きく、回す時に力が入りやすくなっています。
スタビードライバー
特長
- 全長が短くなっているため、普通のドライバーが入らない狭い場所などに便利です。
検電ドライバー
特長
- ハンドルにネオン管などが内蔵されており、光で通電状態を検査できます。
インパクトドライバー(手動)
特長
- ハンマーでたたくと、その力が回転に変化し、ねじを緩めたり締め付けたりできます。
ここポイント!
- 用途に合ったタイプを選んでください。
- 全長(mm)、軸長(mm)を確認してください。
- マグネットの有無を確認してください。
- ねじ頭の形状・サイズに合った刃先を選んでください。
ココミテvol.2より参考