ブレーカー
電気回路で起こる異常事故(過電流や短絡)から電線を守る、安全装置として取り付けられる配線用遮断器です。
特長
- ブレーカーは電気の異常を検知して電気を遮断(止める)することでその安全を見守っています。
- 日常使用している電気は全て配電盤(分電盤)を経由しています。この配電盤や住宅用分電盤に使用します。
電線の配線工事には電気工事士免許が必要です。
(第1種660V以上、第2種660V未満があります。)
豆知識 ブレーカーとスイッチの違い |
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ブレーカーは配線(負荷回路)を保護する目的で電路を遮断するものです。スイッチは電路を切り替えるもの(入り/切り)です。 |
過電流とは
たこ足配線などで、電線や器具の許容電流をオーバーして電気が流れることをいいます。
短絡(ショート)とは
電線やコードなどの絶縁劣化により、電気が負荷を通らずに電線から電線へ直接流れることです。瞬時にして大きな電流が流れます。
【注意事項】
住宅用の分電盤には住宅用のブレーカーが必要です。定格電流は間違えない様に確認してください。法令ではありませんが、ブレーカーをスイッチの代わりとして使用しないでください。遮断機能が低下または損傷し重大事故に繋がる可能性があります。
家庭の分電盤の例
アンペアブレーカー
家庭内の分電盤に設けられているスイッチで、その家庭が契約している契約電流を超えた電流が流れたとき、自動的に電気の供給をストップさせる装置です。
漏電ブレーカー
安全を保つため、漏電したときに作動するものです。万が一電気配線や電化製品が漏電をおこしたとき、自動的に電気を止めて事故を防ぐ装置です。
安全ブレーカー
分電盤から各部屋へ続く回路ごとに取り付けられており、電気機器の故障などによるショートや、使い過ぎにより許容電流を超えた電流が流れたときに、電気を自動的に遮断するものです。
ここポイント! |
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・極数(片側端子ねじの個数をいい、Pで表します)・素子数(過電流保護素子の数をいい、Eで表します)を確認してください。 ・定格電流(漏電の場合は定格感度電流)を確認してください。 ・定格電流(A):通電できる電源のこと ・感度電流(mA):ブレーカーが遮断し、漏洩する電流のこと ・漏電機能付かどうか選択してください。 漏電機能付:漏電ブレーカー 過電流のみ:ノーヒューズブレーカー |
ココミテvol.2より参考