加工現場の必需品【ノギス】の正しい測定方法やおすすめ商品をご紹介いたします。
測定工具に不可欠なメンテナンス・点検方法も分かりやすく解説しています!
ノギスの基本
ノギスは外側・内側・段差・深さが測定でき、機械加工現場で最も普及している測定工具の1つです。
各部分の名称・測定可能な形状をご紹介します。
ノギスの種類
標準形のほかに、細溝、穴ピッチ、パイプの肉厚など、測定物の形状や特徴によってさまざまな種類のノギスがあります。
測定物の形状や特徴に合わせて最適のノギスをお選びください。
ノギスの正しい測り方
ノギスの測定物への当て方
■円筒体を測定する場合
円筒体の軸方向に対して、ノギスが直角になるようにジョウ部分を当てます。
目盛の見方(アナログノギス)
ノギスの目盛のある方向に垂直に読み取ります。垂直でないと本尺と副尺(バーニャ)の面の高さの段差により、視差ができ誤差が発生します。
目盛の読み方
測定値は、本尺目盛+副尺(バーニャ)目盛で読み取ります。下図の目盛の読み方は、測定例1の目盛読みで「測定値73.000mm」、
測定例2の目盛読みでは、「測定値73.50mm」となり、測定例3では「測定値73.55mm」となります。
出典:新潟精機(株)
メンテナンス・点検
ノギスの精度を維持する日常点検の主な項目をご紹介します。
お持ちのノギスで正確な測定が可能かチェックしましょう。
日常点検ポイント
1. スライダの動きにムラが無いか
ムラがある場合は、油砥石で本尺をきれいにしてください。
2. 0点が合致しているか
バーニヤの0と10の目盛が本尺の目盛と合致していなくてはなりません。
3. ジョウの確認
外側用ジョウを閉じた状態で外側用ジョウの部分を光に透かして、光が漏れていないか確認してください。
4. デプスの確認
標準面を垂直に立てて、「2」と同様に0と10の目盛が本尺の目盛と合致していなくてはなりません。
出典:新潟精機(株)