プラスチック成形品を生産販売する企業では、実際にどのような項目にいくらぐらい経費がかかっているのかを慎重に分析して、経営に役立てる必要があります。このような分析のことをコスト分析と言います。コスト分析をすると、以下のような項目が成形品の生産経費として計上されるべきであることがわかります。
<プラスチック成形品のコスト分析>
- 材料費
- 直接人件費(作業者)
- 間接人件費(事務員、管理者)
- 保険料
- 金型償却費
- 機械償却費(成形機)
- 機械償却費(周辺機器)
- メンテナンス費
- 建屋償却費
- 電気代
- 水道代
- 不良対策費
- 検査費
- 輸送費
さらに、場合によって以下の費用が計上されます。
- 二次加工費
- 組立費
- 技術ライセンス料(特許使用料等)
そして、これらの経費に利益を加算したものが、販売価格になります。
販売価格に対する利益の比率を粗利益率(%)と呼び、粗利益から税金を差し引いたものの比率を正味利益率(%)と呼びます。
利益率の高い成形品を数多く生産できることが、優良な経営を行うための王道になります。