(1)スポット溶接自動化のポイント
・ | スポット溶接の自動化には、a)品質の安定化と、b)高速処理能力、c)高度信頼性が求められます。 |
・ | 複雑形状を高精度に成形された薄板鋼板を変形させず忠実に局所加圧して、高品質・高速スポット溶接を行います。 |
・ | スポット溶接電極を短時間に長いストロークを移動させ安定加圧を与えるために、転造ボールねじ(【図1】)や長ストローク用エアーシリンダと短ストローク用圧縮バネの2段階スライド構造の加圧調整機構などが使用されます。 |
・ | プラス電極とマイナス電極のアームの開閉機構部品にはヒンジピンなどが採用されます。 |
・ | コンパクトで高トルクと高い位置決め信頼性を得るための駆動機構としてタイミングプーリ/ベルトを採用した減速機構なども採用されます。 |
・ | 上記の溶接処理を、溶接スパッタ粉が飛散する過酷な環境で実現させる必要があり、カバー形状の工夫や配管系統の信頼性、メンテナンス性など細かなところまで構造の完成度が高められています。 |