芝刈機
芝生の刈り込みをする機械です。
特長
- 動力源の違いで、作業効率の向上が図れます。
- 刈り込み方式の違いで、目的に合った芝生に仕上げます。
- 機種の選定には、作業面積を基準にする方法が一般的です。
動力源の種類
区分 | 構造 | 長所 | 短所 |
---|---|---|---|
手動式 | 本体を押すことによりホイルが回転し、それに接するピニオンギアが回転し、ギアを介して刃物を作動させる | ・製品コストが安値 ・軽量で操作容易 ・分解・組立簡単 ・メンテナンス費用も割安 |
・作業が疲れる ・人力のため、あまり長い刈幅のものはできない ・刃物の回転比率の問題で、必ず2度刈りが必要 ・作業効率が悪く、作業面積は少ない |
電気式 | 整流子モーターの出力をギア・ベルトなどを介して、刃を作動させる | ・動力としては、静かである ・手動式に比べて効率が良い ・スイッチ操作のため、容易な操作 ・自走可能 ・動力としては、低コストでメンテナンスも容易 |
・電源コードがあるため、コード切断の可能性がある ・コンセントが必要で、作業場が限定され、あまりコード延長すると能力低下(ドロップ)する ・日本の一般家庭用電源(100V)では高出力が得られない |
エンジン式 | 空冷エンジンの出力をギア・ベルトなどを介し、刃を回転させる | ・高出力により、刈り幅を大きく設定出来るため効率がよい ・自走可能 ・コンセントが不要なため、作業場所を制限しない |
・エンジン始動など操作が多少難しい ・エンジンのため、モーターに比べて音が大きく、振動も多い |
刈り込み方式の種類
区分 | 構造 | 長所 | 短所 |
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リール式 |
ラセン状の回転刃(リール)と固定刃(ナイフ)で鋏み込んで切る | ・鋏み込んで切るため、葉脈、その他の部分が均一に切れるので刈り後が美しい ・鋏み込んで切るため、切断面が美しく、芝生を傷めない ・小石などの飛散が少ない |
・小石などを噛込んだ時、その部に欠けなどが発生し、切り残しが生じる ・刃調整が難しい ・製品コストが割高 ・刃研ぎ・交換が難しく、メンテナンス費用も割高 ・一度にあまり長く刈れない |
ロータリ一式 |
プロペラ状の刃が水平に回転し衝撃力で切る | ・雑草混じりの多少長い芝生も刈れる ・小石などに当たって、刃に多少の欠けなどがあっても切れる ・製品コストが割安 ・刃交換・研磨が簡単でメンテナンス費用も割安 |
・衝撃切断のため、葉脈が残り・数日後芝生の先端が枯れる ・小石などの飛散する危険性がある ・ブレード回転による送風効果で砂ホコリが多い |
バリカン式 |
凹凸状の刃を上下2枚に重ね、摺動または回転させて切る | ・リール式と同じで刈り後が美しい ・小石などの飛散がない |
・摺り合わせがリール式と異なり、面当たりのため刃の摩耗が早い ・製品コストが割高 ・刃研ぎ・交換が難しく、メンテナンス費用も割高 |
ここポイント!
- 芝地の広さによって、手動式・電気式・エンジン式を選んでください。
- 芝地の状態・目的に合わせて、刃の刈り込み方式を確認してください。
ココミテvol.2より参考