刻印
打撃を加えることで金属に印を彫り、鮮明にマーキングします。
特長
- 刻印には正文字と逆文字があります。
ハンコと一緒で押してまともに読める字が正文字です。
逆文字は押してもまともに読めない逆の文字で主に金型などに使用されます。金型に打刻して製品の型をおこした時にまともに読める正の文字になります。
刻印の先端形状
刻印の先端形状は用途によりさまざまな形状があります。
刃刻刻印(標準品) | 先端が鋭角に尖った刃刻形状です。 打刻対象物が金属の時の標準品です。 |
|
---|---|---|
ベタ刻印 | ハンコのように文字の先端がフラットです。 | |
ローストレス刻印 | 先端が丸く、低応力刻印、原子力用など、相手側に負荷をかけません。 | |
点字ローストレス刻印 | 文字を点字で表した点字刻印と、点字とローストレスを組み合わせた点字ローストレス刻印があります。 |
刻印の先端形状
刻印を大きく分けると手で打刻する手打刻印、プレス機などにセットし機械で打刻する機械打刻印があります。用途としてはどちらも同じですが打刻する数量が少なくコストを抑える場合は手打の刻印が通常使用されます。反対に数量が多く、見た目などきれいに打刻する場合は機械打の刻印が使用されます。
打刻可能な材質と不可能な材質
手打刻印
特長
- 機械を使用せず手で簡単に打刻できます。刻印を手で押さえ上からハンマーで打刻します。
- 重量の重い物など対象を移動しなくてもマーキングできる利点があります。
- 使用用途により正文字と逆文字があるので注意してください。
ホルダ式刻印
特長
- 一度で数桁同時に打刻できますので文字数の多い物など短時間で打刻できます。文字もきれいに並びますので見た目も良く仕上がります。
- 文字のサイズにより桁数が異なりますので注意してください。
ナンバリング刻印
文字の設定方法
特長
- 刻印の差し替え不要でダイヤル式です。さまざまなプレス機にも取り付け可能です。
ここポイント!
- 文字の種類(数字・英字・カタカナなど)を確認してください。
- 文字の寸法(mm)を確認してください。
- 刻印の呼び寸法は上・下部の中心線(最小寸法a)です。
シャンクの大きさではありません。
- 刻印の呼び寸法は上・下部の中心線(最小寸法a)です。
- 刻印のセットが必要なのかバラなのかを確認してください。
- 別作も可能です。
ココミテvol.2より参考