使用した結束バンドが不意に切れたり緩むことは製造現場での事故につながりかねない。また結束バンドの取り外しも正しく行わないと感電などの事故を起こしかねない。ここでは正しい結束方法および選定方法について紹介する。
結束バンドの部位名称
結束バンドとは、主に複数のケーブルを束ね、整える配線材料である。
結束バンドの取り外し方
バンド挿入側からヘッド高さ方向に、ニッパを入れ、切断する。
ニッパを使った結束バンド取っ外し方(例)
注意点
- 配線の被覆を守るためにニッパを使用しないこともある。使用現場の状況に合わせた判断が必要である。
- 感電の恐れがあるため、電気が流れている時の切断はしないこと。
- ニッパでカットした際、切断物が飛散する恐れがあるので、周囲の安全確認を行い、保護メガネなどを着用すること。
- ニッパは樹脂用ニッパを使用すること。また、ニッパの取り扱い注意を厳守すること。
- ニッパの形状、刃の長さ、型式などによっては、切断しにくい場合がある。
良い結束バンド選定のポイント
横ズレ防止力に優れているバンド構造
軽い挿入抵抗で確実に固定できるヘッド構造
バンドは、作業しやすい適度な柔軟性
作業者や被結束物に負荷がかからない、Rのついたなめらかなバンド面
ヘラマンタイトン社資料より参考