テンショナー(タイトナー)
チェーンやベルトのたるみを調整する緊張装置です。
特長
- チェーンやベルトに適当な張りを与えて、ゆるみやスリップによる動力伝動のロスを防ぎます。
- 使用中に伸びたチェーンやベルトから生じる揺動・振動・衝撃を静粛にします。
- ゆるんだチェーンやベルトはスプロケットやプーリと過大な接触を繰り返すため、双方の寿命を縮めます。
適度なテンショニングでチェーンやベルトとの駆動性を高め、寿命を延ばします。
使用例(下記のような場合に利用してください。)
ベルト駆動の場合 | チェーン駆動の場合 | |
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現象 | ①ベルトが異常に振動する。 ②軸受が固定式でたわみが生じる。 ③変速比が大きくて、ベルトが小プーリから脱落する。 ④小、大プーリで、ベルトガイドができない。 |
①チェーンが振動や横振れする。 ②チェーンがスプロケットに巻きつく。 ③軸受が固定式で、たわみが生じる。 ④チェーンとスプロケットの噛み合いが悪い。 ⑤重荷重で、ON・OFF起動がしばしばある。 ⑥急に逆転する。 |
テンショナー(タイトナー)の使用方法
・過大なテンションをかけるのは良くありません。適当なゆるみを考慮してください。
・アイドラーはゆるみ側で使用してください。
・外側からテンションをかける場合、軸間距離で約1/3の位置で、小スプロケット(プーリ)寄りにセットしてください。
チェーンとスプロケット、ベルトとプーリの巻付角度、接触角度が大きくとれ、伝動効率が高まります。
・内側からテンションをかける場合、大スプロケット(プーリ)寄りにセットしてください。
・スプロケットアイドラーではなるべく3枚以上の歯をチェーンにかけてください。
〈外側からテンションをかける場合〉
〈内側からテンションをかける場合〉
ここポイント! |
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・テンショナー(タイトナー)の取り付け位置を確認してください。 ・チェーンの番手No.の確認をしてください。(チェーンテンショナーの場合) ・用途に合ったタイプ(種類)を選んでください。 |
ココミテvol.2より参考