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Vol.12 お客さまの自動化と自社の生産性改善に挑む若き力
(吉野機械製作所様)

左から総務課 係長 上田さま、機械設計課 森永さま

左から総務課 係長 上田さま、機械設計課 森永さま

課題

• 国内外での事業拡大に伴う人員不足
• 図面作成や製造工程における人的ミスの軽減

取り組み

• RPAを活用した業務の自動化
• RAPiD Designを通じて設計業務の非効率を解消

効果

• 業務の効率化・標準化を促進し、属人的作業から脱却
• 設計工数の削減と短納期対応の実現

培った技術を基盤に、国内外のさらなる事業拡大へ

はじめに、事業概要について教えていただけますでしょうか。

森永さま:当社はプレス機械や自動化ラインの設計・製造を手掛ける産業機械メーカーです。70年以上にわたり培ったノウハウを活かして、汎用機からオーダーメイドでの専用ラインの開発まで、お客さまのご要望に合わせたソリューションを提供しています。
受注増に対応すべく5月に国内第三工場の稼働を開始したほか、今後は海外への販路拡大や産学連携による研究開発などを通じ、さらなる事業拡大を目指しています。

お二人のご担当業務についても教えてください。

森永さま:機械設計課で主に薄板の成形加工機や自動化ラインの設計を担当しています。お客さまから案件を受注すると、まず機械設計部で詳細図面を作成します。見積もり時点では二次元の図面を利用することが多いので、それらを三次元化し、部品図面を書いて出図するまでが基本業務です。実際に三次元モデルを目にしたお客さまから追加のご要望をいただくことも多々ありますので、上司や同僚に相談しながら方針を決定しています。
※製造に必要な図面一式を発行して配布すること(引用:meviyインフォメーション「ものづくり基礎知識」

上田さま:総務課で主に広報業務を担当しています。現職への異動前は購買部門で発注を担当しており、設計部門から上がってきた手配依頼書を元に見積もり取得、注文、納期調整といった業務を担っていました。当社ではミスミを頻繁に利用していいます。

現場にて 後ろに見えるのはノッチングマシン

現場にて 後ろに見えるのはノッチングマシン

第二工場全景

第二工場全景

RAPiD Designのユーザビリティ向上で非効率を解消したい!

日頃、ミスミのご利用状況、使い勝手はいかがでしょうか?

森永さま:自分で図面を作成することなく欲しい部品が短納期で届くので、大変便利です。製図は人間が行う作業なので、ミスを完全に無くすことはできません。組み立て時に図面の誤りが判明した場合は代替品が必要になりますが、例えばシャフトの図面を自分で描いて注文する場合、製図から納入まで約2週間かかります。ミスミならばECサイト上で仕様を選択するだけで簡単に商品選定ができ、発注した部品の図面もダウンロードできるので、設計工数が大幅に削減されます。材質や表面処理方法も豊富ですし、納期の心配もありません。

上田さま:注文担当者として便利に感じていた点は、ミスミECサイトで型番を選択する過程で型番や指定寸法にエラーがあった場合に即座に気づけることです。これにより、購買部門から設計部門へのフィードバックが迅速になり、設計を見直して適切な部品を再手配するまでの流れがスムーズになります。仕様の選択肢が豊富な商品の場合は型番選びに多少時間がかかることもありますが、図面作成やその後の発注の手間を考えると、はるかに楽ですね

機械設計課 森永さま

機械設計課 森永さま

総務課 上田さま

総務課 上田さま

ありがとうございます。ミスミに対するご意見・ご要望がありましたら、お聞かせください。

森永さま:一つは、RAPiD Designでの3D図面ダウンロードについてです。日頃、ECサイト上で型番を決めたらiCAD版RAPiD Designで図面を入手していますが、体感として約1割の頻度でRAPiD Design上で図面がダウンロードできずECサイトからダウンロードするよう誘導するメッセージが表示される場合があります。作業中の画面遷移などは非効率を生み出してしまいますので、サービスの利点である時間削減効果を最大限活用できるように、根本的な解決を期待しています。
もう一つは、RAPiD Design上でのおすすめ商品表示です。ポップアップが表示されるとCADの作業エリアが一部隠れてしまうので、ポップアップを毎回消す作業が発生しています。おすすめ機能はユーザーにとっても有用だと思うのですが、ユーザビリティの向上として表示する/しないを選択できると嬉しいですね。

人手不足に産官学の支援を、ミスミの「ものづくり魅力」発信に期待

現在御社が直面されている課題はどのような点でしょうか?

上田さま:当社では受注量の増加に対する人員の不足が課題です。少人数で効率的に業務を進めるため、業務に関するデータを収集・可視化して現状把握を行っており、RPAを利用した業務の自動化も進めています。今後さらに業務の効率化・省人化を進め人員不足を補う環境を整備する予定です。

各業界で人手不足が課題となる中、若手世代のキャリア選択に関するアドバイスや、企業による学生のキャリア支援についてご意見をお聞かせください。

上田さま:周囲の情報に流されず自分の感性を信じて選択することが大切だと感じています。特に新卒として就職活動をする際は、仕事について「何が分からないかも分からない」状態でのスタートだと思います。私も同様の状況だった中、直感で決めた前職での仕事が面白く、約10年間のキャリアを積むことができました。「なんとなく楽しそう」で飛び込んでみるのも悪くないと思います。

森永さま:私自身は学生のころから工場やプラントが好きで、漠然と「将来は大きい機械を作りたい」と考えていました。設計や機械に興味がある人は機械機構が好きな人も多いと思うので、そういったものに触れてワクワクする体験、例えば学生時代にミスミのinCAD Libraryに掲載されている機構を実際に製作するなど、実際に手を動かして仕事へのイメージに繋げることも役立つのではないでしょうか。ミスミのような企業がものづくり業界を目指す学生に対してそういった支援を行うことも大きな意義があると思います。

上田さま:学生時代にさまざまな職業に触れてみる体験は、自分の興味関心の分野を知る上でも重要ですよね。その時は分からなくても、後から自分の「好き」に気づくきっかけとなることもあるのではと思います。もっと産官学が連携して学生時代からキャリア支援に介入し、各業界の魅力を伝えていくことも重要だと感じています

inCAD Libraryの機構を見ながらミスミへの期待を語る上田さまと森永さま
吉野機械製作所の伝統と技術力が生んだ完全自動曲げシステム「YSP-R」※の前にて

左:inCAD Libraryの機構を見ながらミスミへの期待を語る上田さまと森永さま
右:吉野機械製作所の伝統と技術力が生んだ完全自動曲げシステム「YSP-R」の前にて

※高い革新性、世界に誇る完全自動曲げシステム「YSP-R」紹介サイトはこちら

■お客さま情報

社名
株式会社吉野機械製作所
代表取締役
吉野 友章
設立
1948年3月
資本金
1,500万円
従業員数
60名
業種
プレス機械設計・製造・販売
主要納入先
株式会社IHI相馬工場、いすゞ自動車株式会社、
JFE建材フェンス株式会社、積水ハウス株式会社
Webサイト
https://yoshino-kikai.co.jp/

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