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製造現場のためのアクチュエータ選定情報

単軸ロボットRS 使用方法

メンテナンス

点検方法

日常点検

毎日のロボットの稼働前・稼働後に行う点検です。

コントローラの電源を切って行う点検
  1. 1.コントローラの電源を切ります。
  2. 2.「作業中」の表示を行います。
    他の作業者がコントローラの電源を操作しないよう、「作業中」の表示を行なってください。
  3. 3.点検を行います。
    安全防護柵の中へ入って以下の内容を点検してください。
点検項目 点検内容 備考
ケーブル類 傷、無理な曲げがないか ・ケーブル類にストレスがかからないよう調整
・傷の場合、状況に応じて交換
シャッタ ・傷、へこみ、無理な曲げがないか
・浮き(隙間)がないか
・シャッタ上面の汚れ(*1)
ロボット取扱説明書の第3 章「1.シャッタの緩み調整」参照
交換の場合は弊社へ連絡してください
ボールネジ、ベアリング 異常な振動や音がしないか 異常時は、弊社へ連絡してください
モータ 異常な振動や音、または異常な温度上昇がないか 負荷率モニタを利用し、100%以下であることを確認する(*2)
  • ※1: ロボットの使用条件によっては、停止ポイント近辺のシャッタ上面に汚れによるスジが発生することがあります。この場合は、アルコール系の洗浄剤をしみこませたウエスなどで拭取ってください。また、頻繁に発生するようであれば、弊社へ連絡してください。
  • ※2: 一部モニタできないものがあります。
コントローラの電源を入れて行う点検
  1. 1.コントローラの電源を入れます。
    安全防護柵内に人がいないことを確認してから、コントローラの電源を入れてください。
  2. 2.「作業中」の表示を行います。
    他の作業者がコントローラ、プログラミングボックス、操作盤などを操作しないよう、「作業中」の表示を行なってください。
  3. 3.点検を行います。
    安全防護柵の中へ入って以下の内容を点検してください。
点検項目 点検内容 備考
安全防護柵 所定の位置にあるか
扉を開けると非常停止がかかるか
入口に警告ラベルが貼ってあるか
 
非常停止装置 押して非常停止がかかるか  
ロボットの動作 異常な動作、振動や音がないか 異常時は、弊社へ連絡してください
Z軸ブレーキの動作確認(*1) Z軸静止状態から落下量3mm 以内 異常時は、弊社へ連絡してください

※1: 安全防護柵の外から非常停止スイッチを押した場合とコントローラの電源をオフにした場合で目視にて行なってください。

3ヶ月点検

3 ヶ月毎に行う点検です。

  1. 1.コントローラの電源を切ります。
  2. 2.「作業中」の表示を行います。
    他の作業者がコントローラの電源を操作しないよう、「作業中」の表示を行なってください。
  3. 3.点検を行います。
    安全防護柵の中へ入って以下の内容を点検してください。
点検項目 点検内容 備考
ロボット本体の主要ボルトおよびネジ類
(外部に露出しているものについてのみ)
緩みがないか、あれば増締めする(*1)  
コントローラ ・ コントローラ外側の端子の緩みはないか
・ 接続コネクタの緩みはないか
 
ボールネジ、リニアガイド
  • ・ゴミや汚れがあれば清掃、清掃後、グリスを補給する
  • ・左記箇所が乾燥していたり、グリスが不足しているようであれば補給する

RS1/2/3

アルバニアNO.2(昭和シェル)
ダフニーエポネックスNO.2(出光石油)

RSD1/2/3/RSDG1/2/3

AFF(THK)

RSF4/RSH1/2/3/4/5

アルバニアグリースS2(昭和シェル)
アルバニアNO.2(昭和シェル)
ダフニーエポネックスNO.2(出光石油)

RSB1/2

AFB(THK)

「グリス補給方法」参照
シャッタ ・緩みがないか
・浮き(隙間)がないか
ロボット取扱説明書の第3章「1.シャッタの緩み
調整」参照
カップリング 固定ボルトのゆるみがないか、あれば増締めする 交換の場合は弊社へ連絡してください
ベルト
  • ・タイミングベルトに異常(亀裂、欠け)がないか点検を行う
  • ・タイミングベルトのテンションを確認する
ロボット取扱説明書の第3章「3.タイミングベルト
テンションの確認」参照

※1:ボルト締め付けトルク

ボルトサイズ 締め付けトルク(kgf・cm) 締め付けトルク(N・m)
M3ボタンヘッド 14 1.4
M3 20 2.0
M4 46 4.5
M5 92 9.0
M6 156 15.3
M8 380 37
M10 720 71
M12 1310 128

※注意

  • 弊社推奨のグリスを使用しない場合、ボールネジ、リニアガイドの寿命が低下することがあります。
  • 消耗品であるベルトが切断するとテ-ブルスライドが落下します。

6ヶ月点検

6 ヶ月毎に行う点検です。

  1. 1.コントローラの電源を切ります。
  2. 2.「作業中」の表示を行います。
    他の作業者がコントローラの電源を操作しないよう、「作業中」の表示を行なってください。
  3. 3.点検を行います。
    安全防護柵の中へ入って以下の内容を点検してください。
点検項目 点検内容 備考
ロボット本体外側の主要ボルトおよびネジ類 緩みがないか、あれば増締めする(*1)  
ボールネジ
リニアガイド
  • ・ボールネジ、リニアガイドにガタがないか、
    あれば増締めする
  • ・動作中に振動がないか、あれば駆動部や
    軸取り付けボルトを増締めする
  • ・摩耗によるガタはないか
問題が解決されないときや摩耗によるガタがあるときは、弊社へ連絡してください
コントローラ
  • ・端子の緩みはないか
  • ・接続コネクタの緩みはないか
 
ボールネジ/ ナット部および
リニアガイド部へのグリス補給

6ヶ月ごとにグリスをボールネジナット部および
リニアガイド部に補給する

RS1/2/3

アルバニアNO.2(昭和シェル)
ダフニーエポネックスNO.2(出光石油)

RSD1/2/3/RSDG1/2/3

AFF(THK)

RSF4/RSH1/2/3/4/5

アルバニアグリースS2(昭和シェル)
アルバニアNO.2(昭和シェル)
ダフニーエポネックスNO.2(出光石油)

RSB1/2

AFB(THK)

「グリス補給方法」参照
サポートシャフト部へのグリス補給
(RSD1/2/3/RSDG1/2/3)
古いグリスをウエスなどで除去した後、AFB またはAFF(THK) をボールブッシュ内部とシャフト部に補給する  
スライダ 異常摩擦や破損がないか点検を行なってください
  • ・摩擦の場合、相手部材をスライダとの干渉がなくなるよう調整
  • ・破損の場合、弊社へ連絡してください
カップリング 固定ボルトのゆるみがないか。あれば増締めする 交換の場合は弊社へ連絡してください
ベルト
  • ・タイミングベルトに異常(亀裂、欠け)がないか点検を行う
  • ・タイミングベルトのテンションを確認する
ロボット取扱説明書の第3章「3.タイミングベルト
テンションの確認」参照

*1: ボルト締め付けトルク

ボルトサイズ 締め付けトルク(kgf・cm) 締め付けトルク(N・m)
M3ボタンヘッド 14 1.4
M3 20 2.0
M4 46 4.5
M5 92 9.0
M6 156 15.3
M8 380 37
M10 720 71
M12 1310 128

3年点検

3年ごとに以下の内容について点検をしてください。なお、使用頻度が高い場合は点検時期を早めてください。

点検項目 点検内容 備考
ボールネジ/ナット部およびリニアガイド ボールネジ/ナットおよびリニアガイドに摩耗によるガタがないか 異常があれば弊社へ連絡してください