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設計・製造現場のための歯車総合情報

ミスミ販売品情報

Qミスミ歯車はセット(ペア)で販売していますか?
A弊社販売の歯車はすべて単品販売です。ペアで販売しておりません。
Qミスミ歯車の商品にはセットスクリュー(止めねじ)を付属していますか?
Aミスミ歯車(タップ穴全商品)は、セットスクリューを付属しています。
タップ穴追加工をご指定される商品は、必要タップ穴数分のスクリューを付属しています。
Q下穴品って何の商品ですか?
Aミスミ下穴品は平歯車の軸穴固定タイプです。
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Q平歯車の軸穴指定品と軸穴固定品の違いは?
A商品規格的な違いはなく、販売単価と納期が違います。
軸穴固定品(下穴品)は在庫品のため、1日目出荷対応です。
軸穴指定品は1個から受注製作品となり、3日目出荷対応です。
そのため、軸穴固定品は軸穴指定品より低価格でお求めやすくなっています。
平歯車軸穴固定タイプ(下穴品)平歯車軸穴指定タイプ
Q面圧平歯車のブッシュは単品で買えますか?
A特注として承ります。
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Q平歯車ベアリング組込タイプはベアリングを組み込んでから販売していますか?
Aベアリングと止め輪を歯車に組み込んで販売しています。
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Qカタログ規格外品も加工依頼できますか?
A弊社規格外サービスにてお見積もりいただけます。
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Qミスミ歯車の圧力角とは?
A一般的には基準円上の圧力角のことです。
弊社販売の商品は最も一般的に使われる圧力角の20°で統一されています。
Qミスミ平歯車とは?
A基準面が円筒の歯車のことです。
また、外歯車と呼ばれることもあります。小さいものをピニオンギア、大きいものはスパーギアとも呼ばれます。
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Qミスミかさ(傘)歯車とは?
A基準面が円錐の歯車のことです。
歯数比が1:1で軸角が90°のものをマイタ、歯数比が1:Nで変速するものをベベルギアとも呼びます。
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Qミスミかさ(傘)歯車のストレートタイプとは?
A真っ直ぐな歯すじの傘歯車のことです。すぐば傘歯車とも呼ばれます。
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Qミスミかさ(傘)歯車のスパイラルタイプとは?
A歯すじが曲線でねじれ角をもつ傘歯車のことです。まがりば傘歯車とも呼ばれます。
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Qミスミラックとは?
A一つの面に一連の同じ形状の歯を等間隔にもつ、平らな板または真っ直ぐな棒のことです。
ラックは直径が無限に大きな歯車の一部分と見なすことができます。
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Qミスミねじ歯車とは?
A食違い軸で噛合うはすば歯車のことです。
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Qミスミウォームとは?
A弊社販売のウォームギアはウォームホイールと噛合うねじ状の歯をもつ、円筒形の歯車のことです。
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Qミスミウォームホイールとは?
A食違い軸歯車対としてウォームの歯面と線接触することができる歯面をもつ歯車のことです。
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Qミスミ歯車は全部インボリュート歯車でしょうか?
A全てインボリュート歯車です。

基本用語

Qモジュールとは?
A歯の大きさを表します。基準面でのピッチを、円周率(π)で除してミリメートル単位で表示した値です。
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モジュール以外に歯の大きさを表すものは、 CP(サーキュラーピッチ:Circular pitch)、DP(ダイヤメトラルピッチ:Diametral pitch)などがあります。
Q歯数とは?
A一つの歯車の前周にわたる歯の数です。
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Q歯数比とは?
A一般的には大歯車の歯数を小歯車の歯数で除いた値を指します。
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Q基準面とは?
A歯車の歯の寸法を定義する基準となる面です。
Q基準円直径とは?
A歯車の軸に垂直な平面による基準円筒の断面円の直径です。基準ピッチ円直径とも呼ばれます。
Q歯たけとは?
A歯先円と歯底円との半径方向の距離です。
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Q歯末のたけとは?
A歯先円と基準円との半径方向の距離です。
Q歯元のたけとは?
A歯底円と基準円との半径方向の距離です。
Q歯すじってなんですか?
A歯面と任意の同軸回転面との交線です。
Qねじれ角とは?
Aつるまき線の接線と、つるまき線が巻き付いている円筒又は円錐の直線母線との間の鋭角側の角度です。
Q中心距離とは?
A中心距離は歯車対の軸間の最短距離。軸間距離とも呼びます。
平歯車対では、二つの歯車の基準円直径の和の1/2です。
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Q歯厚とは?
A一つの歯の両側の正面歯形の間にある基準円の弧の長さのことです。歯幅ではありません。
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Q歯幅とは?
A歯の軸端面内の長さのことです。
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バックラッシ

Qバックラッシとは?
A 一対の歯車を噛合わせた時の歯面間の遊びのことです。
歯車をスムーズに無理なく回転させるには、適切なバックラッシが必要です。
Qバックラッシはどのくらい必要ですか?
A バックラッシ量は精度違いによって異なります。
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JIS B 1703平歯車のバックラッシは現在廃止されていますが、弊社では資料として掲載しています。
Q バックラッシは無くても良いですか?
A バックラッシは歯車がスムーズに回転するために必要です。
バックラッシが少なすぎると潤滑不良になり、摩耗の原因になります。
また、両歯面接触になるため、騒音が増大する可能性があります。
歯車精度のよい歯車ほどバックラッシを小さくしても問題を起しにくくなりますが、ノーバックラッシは避けてください。
Qなぜ適度なバックラッシが必要でしょうか?
A バックラッシは歯車がスムーズに回転するために必要です。
バックラッシが小さすぎると、潤滑が不十分になりやすく、歯面同士の摩擦が大きくなります。
バックラッシが大きすぎると、歯の噛合いが悪くなり、歯車が破損しやすくなります。
Qバックラッシを無くしたいのですがどうしたら良いですか?
A 基本的にはノーバックラッシは避けてください。歯車の精度が良いほどバックラッシを小さくしても問題を起こしにくくなります。
もしその調整が面倒であれば、弊社のバックラッシ調整機能のあるバックラッシレス平歯車をご検討ください。
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Qミスミ標準歯車を組み合わせた際のバックラッシの計算方法を教えてください。
A精度等級・モジュール(大きさ)・ピッチ円直径によりバックラッシ算出表から該当商品のバックラッシの最小・最大値を調べます。
平歯車ペアで噛合わせた時のバックラッシは下記のように計算してください。
バックラッシ最小値=歯車Aのバックラッシ最小値÷2+歯車Bのバックラッシ最小値÷2
バックラッシ最大値=歯車Aのバックラッシ最大値÷2+歯車Bのバックラッシ最大値÷2

計算例:GEAB1.0-20-10-B-8とGEAHB1.0-60-10-B-10を組み合わせた場合のバックラッシ
GEAHB1.0-60-10-B-10の精度は新JIS 8級、モジュール1.0、基準円(ピッチ円)直径は60となる。
算出表により、最大値は190um;最小値は50umとなります。
GEAB1.0-20-10-B-8の精度は新JIS 8級、モジュール1.0、基準円(ピッチ円)直径は20となる。
算出表により、最大値は130um;最小値は35umとなります。
計算:
バックラッシ最大値=130÷2+190÷2=160um
バックラッシ最小値=35÷2+50÷2=42.5um
よって、GEAB1.0-20-10-B-8とGEAHB1.0-60-10-B-10を組み合わせた場合のバックラッシ量は42.5um~160umとなります
Qバックラッシのつける方法を教えてください。
A
  1. 1.歯厚を小さくします。
  2. 2.中心距離を大きくします。

軸締結

Q歯車を止めねじで軸に固定した場合はどの程度のトルクまで伝達できますか?
A止めねじによる軸への固定は簡易的な固定方法であり、確実な固定はキーやメカロック(摩擦締結部品)などを併用してください。
Q歯車を軸に固定する方法はどのような方法がありますか?
A小負荷時、止めねじで固定します。
中負荷時、メカロック(面圧品)で固定します。
高負荷時、キーで固定します。
小径軸でこれらの部品が使用できない場合は、ノックピンや圧入等による簡易的な固定方法もあります。

設計・検証

Q曲げ強さと歯面強さの違いは?
A 歯車の強度計算は、一般的に曲げ強さと歯面強さを検討します。
曲げ強さとは、噛合い伝達する歯車の最も壊れやすいと考えられる歯元断面での曲げ応力のことです。ルイスの式と呼ばれる算定法を用いています。
歯面強さとは、繰り返し噛合いされる歯面同士の摩耗に対する最大接触応力のことです。ヘルツの式と呼ばれる強度計算法を用いています。
Q 曲げ強さと比較して歯面強さが弱い場合はどうしたら良いですか?
A 比較的熱処理を実施していない歯車の歯面強さが弱くなります。
歯車の精度向上及び騒音面改善のため、熱処理後歯の表面に研磨することをお勧めします。
歯面研磨を実施することで、面粗度が下がり、より強い歯面が出来上がります。
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Q樹脂(プラスチック)歯車の歯面強さは?
A 弊社の扱っている樹脂歯車はMCナイロン材とポリアセタール材両方があります。
MCナイロン材は比較的耐摩耗の強い材料となります。曲げ強さと比較して歯面強さが強いため、曲げ強さだけ検討することをお勧めします。
ただし、ポリアセタール材の歯車を無給油でご使用する場合は、歯面強さも検討することをお勧めします。
Q 歯車の寿命はどのくらいですか?
A ご使用環境・条件により異なるため、歯車の寿命を理論計算で求めることはお勧めしません。
基本的には、選定上計算した曲げ強さと歯面強さの許容値以内で適切にご使用いただければ、寿命に影響するような破損及び摩耗は発生しないと考えられます。
弊社カタログ掲載している曲げ強さの理論計算値に使われる歯車使用の繰り返し回数は1000万回以上として計算しております。
詳細はこちら
ただし、あくまでも理論計算上の安全数値なので、もしもご使用時に目に見える破損や摩耗が発生している場合は使用を中止することをお勧めします。 破損、摩耗が発生している場合は、原点に立ち戻って調査し、曲げ強さ、歯面強さ及び使用環境を再検討してください。
Q 歯車の曲げ強さ計算時の繰り返し回数とは?
A 歯車の繰り返し回数は歯車進行中歯車の噛合う回数のことです。
基本弊社カタログ掲載中では10^7回以上として計算しています。
ただし、あくまでも理論計算上の安全数値なので、参考としてご使用ください。弊社商品自体の性能を保証するものではありません。
Q平歯車+ラックギアの設計計算時、平歯車が1回転と噛合うラックギアは何mm動きますか?
A 平歯車の1回転で進む距離は平歯車基準円の周長となります。進む距離はモジュール×歯数×πになります。
平歯車周長=(モジュール×歯数)×π=基準円直径×π
計算例:GEAB1.0-20-10-B-8の1回転の場合、
この型式商品ではモジュールは1.0、歯数は20となります。
よって計算上ラックギアの移動は 1.0×20×π≒62.8mmとなります

性能&特長選定

Qさびに強い歯車はありますか?
A SUS材や樹脂材製の歯車は、さびに強い歯車です。S45C材の無電解ニッケルメッキした歯車も錆びにくいです。
詳細はこちら
樹脂製の歯車を使用する場合、相手歯車に同じ材料を使用すると蓄熱しやすく、歯車が熱膨張してバックラッシが減少するため、 相手歯車にはステンレス歯車をお勧めします。
Q 食品機械に使用する適切な歯車の材質は?
A さびや油を嫌う食品機械には、ステンレス材や樹脂材の歯車が最適です。
弊社でもSUS材、MCナイロン材やポリアセタール材の各種歯車を数多くご用意していますので、是非ご利用ください。
詳細はこちら
Q音の静かな歯車はありますか?
A 歯面研削仕上げした高精度歯車が静かです。騒音試験のご参考はこちら
詳細はこちら
Q 音を静かにする方法はありますか?
A
  • ・高精度歯車を使用することです。
    詳細はこちら
  • ・歯車モジュールを大きくすることです。
  • ・樹脂製歯車+ステンレス歯車で使用することです。
    詳細はこちら
Q 無潤滑でも使用できる歯車はありますか?
A 金属の歯車同士を無潤滑で使用することはできません。金属同士のかみ合いは、摩耗、カジリ、焼付きの原因となります。
軽負荷ならば樹脂歯車は無潤滑でも使用できますが、樹脂歯車を用いた場合でも潤滑することをお勧めします。
ただし、樹脂製の歯車を使用する場合、相手歯車と同じ材料を使用すると蓄熱しやすく、歯車が熱膨張してバックラッシが減少するため、 相手歯車には金属歯車をお勧めします

メンテナンス

Q歯幅の違う平歯車や材質、精度の違う平歯車をかみ合わせられますか?
A 基本モジュールと圧力角が同じであればかみ合わせることが可能です。
Q 何をすれば、歯車がスムーズに回転しますか?
A
  • ・バックラッシを適切にすることです。
  • ・潤滑を適切にすることです。
  • ・歯当たりを適切にすることです。
  • ・歯車の精度が良い方を選ぶことです。
  • ・回転性の良いベアリング等を組合せることです。
    詳細はこちら
Q グリース潤滑でも問題ありませんか?
A 歯車は、基本的にはオイルバス式(油浴式)の潤滑が一般的ですが、低速で軽負荷、又はラック&ピニオンのように歯車を オープンで使う場所にはグリースが多く使われます。
ただし、適切なグリースを使用してメンテナンスは小まめに行い、グリースが劣化しないようご注意ください。
ウォームやねじ歯車は、かみ合い(滑り)により発熱し易いため、冷却効果が低いグリース潤滑は不向きです。
Q 歯底にあまりひどくないクラックが見つかりました。取り替えるまで必要でしょうか?
A 歯底にクラックが発生することは正常ではありません。強度、組み立て、運転上に何らかの問題があります。原点に立ち戻って調査し、原因を取り除いた上で応急処置をしてください。
Q 歯車の摩耗が発生しています。解消方法はあるでしょうか?
A 歯車の摩耗原因は、基本的には潤滑油の質や給油法の不適正、あるいは劣化によるものです。このような場合は粘度の高い潤滑油を採用する、または歯車への潤滑状態を改善するなどで防止することができます。
それでも解消できない場合は、設計・商品寸法及び組付け精度に問題があるかもしれません。原点に立ち戻って調査し、原因を取り除いた上で改善処置をしてください。

メカニカル部品技術窓口

Tel 0120-343-603

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