納期までのスケジュールや制作工程の管理など、チームでどのように切り回しているのでしょうか?
荒井さま:チームというより、縦割りのイメージですね。扱う商材の業界が違えばルールが違ってくるので、案件の縦割りで担当者ごとに一貫して管理します。例えば、空を飛ぶドローンを担当していた者が急に装着用ロボットを担当するということは、それぞれのロボットに求められる規定、ルール、参照規格※など が異なるので難しく、業界ごとに担当者が分かれています。
みんな同じフロアで作業しているので参考に一般的な技術要件などは話し合ったりしますが、基本的には設計から制作まで、各分野に特化した担当者がマルチに頑張っています!
※ISO13482の中でも「移動作業型」、「人間装着型」、「搭乗型」などの区分がある。
全行程を担当者ごとに対応するにあたって、大変なこと、意識されていることはありますか?
荒井さま:我々はある程度特殊なものを扱っているわけですが、使用する部品などに特殊なものを採用してしまうと、コスト的にも、また入手できるかという観点でも問題が生じます。そのためできる限り入手しやすい汎用的なものを組み込むことを意識していますが、その時必要となるのが知識量です。この部品はこのメーカーさん、というような知識は同じ業界に長く携わることで幅が広がっていきますが、業界が変わるとやはり大変です。
お客さまの中には大学の先生やベンチャーの方も多くいらっしゃり、各業界の専門知識をお持ちの方々も多いので、部品調達などの相談をしながら進めることもあります。
部品調達の際、一番に想定されているのはどこになりますか?
荒井さま:我々の場合はミスミさんです。通常一番優先的に使います。むしろ設計中に「ミスミで調達できる部品かな」と想定しながらやっています。商社を通すとそれだけ時間がかかり、コストも上がってしまう。ミスミで購入する場合は、ある程度許可をもらった上で設計者がECサイトから直接オーダーをかけられるので、購買担当者を挟まず最短で手元に届くことが利点です。
納期の面で、ミスミの評価はいかがですか?
荒井さま:短納期ということもそうですが、何よりも納期を明示していただけるので助かっています。他社の場合、回答された納期に遅れたり、それによって会社の経費処理の締めに遅れてしまったり。ミスミさんは遅れる場合は事前に連絡をいただけて、きっちり納期を守ってもらえるので助かります。お客さまはそれぞれの事情で試作品が仕上がるスケジュールをフィックスしたいという気持ちが強いので、こちらは確実に部品の納期を握っている必要があります。ミスミさんからは信頼できる情報をもらえて安心です。
ミスミのECサイトについて、何かご意見はありますか?
荒井さま:基本的には不満はないですが、オーダー数量についてあったらいいなという機能はあります。例えば、ネジを数本単位でオーダーすることがあるのですが、その時パックや箱などある程度お得に購入できるまとめ買いの情報が自動で出てきてくれるとありがたいですね。現状は、箱やパック単位の販売があるかどうか毎回検索しているので、利用者目線でそういう機能があると便利だと思います。