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Vol. 4 お客さまニーズを叶えるため一品一様のカスタマイズ品でも納期遵守
(吉田電材工業様)

エンドプロダクト事業部 技術部 次長 三並さま

エンドプロダクト事業部 技術部 次長 三並さま

課題

部品調達難の時代でも納期を遵守

取り組み

1.部品調達で購入経路拡大
2.多頻度受注部品の在庫化

効果

1.部品調達のリードタイムを短縮
2.部品の発注漏れ・在庫切れリスクを最小限に

一品一様のカスタマイズ製品を、モノづくりワンストップで提供

まずは、事業内容をお伺いできますでしょうか。

三並さま:当社は絶縁体の加工や医療機器のOEM・ODMの他、当社ブランドも提供しています。また巻線機を自社開発しています。医療機器は量産品がメインでさまざまな細かい製品があり、出荷までに長い時間がかかります。巻線機は受注品も多いので、設計に時間がかかりますね。一品一品違いがありますので、時には設計に3か月、全体で1年もの時間を要することもあります。
これらの製品を作る中で、長年にわたりモノづくりの総合力を磨き上げてきました。その強みを活かし、最近では設計・部品加工・組立完成まで「モノづくりワンストップ体制」で対応し、当社で取り扱っていない製品でも図面一枚いただければ、すべて取りまとめて供給します。

自動巻線機 製品紹介

自動巻線機 製品紹介

自動巻線機 25rpm多段速1

自動巻線機 25rpm多段速1

時間創出に向け、職種を問わず「段取り」短縮へ

お客さまに合わせてカスタマイズした製品を提供する際に、課題となることはありますか。

三並さま:現在はやはり部品調達難ですね。部品が調達できなければその後の工程に進めなかったり、コストが大きく変動したり影響範囲が広いのですが、今は調達の不確実性が大きく増しています。特に半導体や制御などの電機部品が手に入らず、モノづくりにとって最大のネックになっています。ミスミさんのECサイトも時間を見つけて逐次チェックしているのですが、基本は品切れ。時々入荷しているのですが、タイミングを逃すと買いそびれてしまうこともあります。そのため、必要な部品を見つけたときには技術部から購買部へ社内の発注ラグが発生しないよう、すぐに電話でフォローなど、従来以上に部品調達へ手間暇をかけています。
入荷アラートがあれば、度々見に行かなくて済むかなとも思いますが、今は世の中全体で需要が高まっているので逆にサイトへのアクセスが集中して買えないことが増えるかもと思います。それであれば、今のように地道にサイトを見に行く方が購入できる可能性が高いかもしれませんね。

多くのお客さまから部品調達難の声を聞きます。どのように対応されていますか。

三並さま:基本的には見込み発注をかけて、社内に在庫を確保しています。設計の根幹になるような部品はあらかじめ発注しておいて、個別にカスタマイズする箇所に必要な部品は都度発注しています。例えば、ある程度利用頻度の高い部品はサイズ違いでいくつか発注して在庫して、それに合わせて設計したりもします。
それでも設計変更なども発生し、納期は延びることもしばしばあります。お客さまも社会情勢を見ているので理解を示してくれることが多いです。一方で、医療機器は待ってもらえないのですよね。

医療機器は特別な対応が必要となるのでしょうか。

三並さま:やはり、医療機器は厳しい基準があるのでそれに準拠しなければなりません。また、設計を一度決めてしまうと、使用する部品を変更できないのです。そのため、どんなに高くても決まったメーカーの部品を仕入れなければいけない。通常だと、1万円程度のスイッチング電源1つを、海外から6~7万円で仕入れたこともありますよ。

調達経路が従前より幅広くなっているのですね。

三並さま:当社はもともと付き合いのある商社とミスミさんでほとんどの部品をまかなっていました。最近ではそれでは入手できないことも増えてきて、海外を含めた他社さんも活用するようになりましたね。他社サービスを利用して改めて感じるミスミさんの良さは、注文が確定すれば必ず届くことです。他社さんだと、あまり受注がなさそうな商品だとメンテナンスが行き届いていないのか、発注後キャンセル連絡が届くことがよくあります。そのため、まずはミスミさんで探して無ければ他社、という順序で調べていますよ。

吉田電材工業さまのオフィス前にミスミの段ボールが

吉田電材工業さまのオフィス前にミスミの段ボールが

お客さまから学び、従前と異なる経験で着実に前進

近年は技術の進化が著しいですが、その変化を感じられますか。

三並さま:私も電機設計を30年続けていますが、自身の業務はそこまで大きく変わっていません。一方でIoTなどの新しい概念などは、お客さまからお話を聞いて勉強しています。IoTもひも解けば、工場に信号を出して材料の補充を知らせる、という流れであれば今までの延長線上で対応できるものです。言葉だけ聞くと身構えてしまいますが、今まで蓄積した技術やノウハウを活用し、少しずつ進化に対応しています。

精力的に新しい事業を進められていますね。

三並さま:過去から培ってきた技術・ノウハウをもちいて、最近では異業種ではありますがウイスキーの製造も始めていますよ(笑)。またお客さまのご要望にお応えして、金属加工や樹脂成形、組み立てなど、通常であれば複数社にお願いすべきプロセスを当社がワンストップで承る事業も最近始めたものです。色々なお客さまからお話をいただき、本当に全く畑の違うご依頼を受けることもあるので戸惑いも正直あります。それでも受注し始めているので、この機会に勉強させてもらい、ノウハウや技術の幅を広げていきたいと思います。

■お客さま情報

社名
吉田電材工業株式会社 YOSHIDA DENZAI KOGYO CO.,LTD
代表取締役社長
松本匡史
創業
昭和15年4月1日
資本金
12,000,000円
業務内容
電気機器の製造販売・合成樹脂(電気絶縁材料を含む)の製造及び加工販売・医療用機器の製造販売
従業員
108名
Webサイト
http://www.yoshida-denzai.co.jp/

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