(!)Internet Explorer 11は、2022年6月15日マイクロソフトのサポート終了にともない、当サイトでは推奨環境の対象外とさせていただきます。

inCAD Library テーマ別特集 位置決め部品と使用事例

【位置決めとは…】

基準側となるものにワーク/治具などの移動を拘束し、位置関係を精度よく保つこと

一方
固定基準側となるもの…(位置決め治具など)
他方
固定基準側に位置決めされるもの…(ワークなど)
【拘束の方法】

<3方向拘束>:空間上の位置は3つの方向からなりますが、この3つの方向への移動を拘束する方法

  • 3面拘束 ⇒ 固定面で位置決め
  • 1面と2線 ⇒ 穴で位置決め
  • 2面と1点 ⇒ 調整点・面で位置決め

<2方向拘束>:丸物ワークや長尺ワークの位置決めの場合など、2つの方向の規制だけでも良い場合に使用

  • 2面 ⇒ 固定面で位置決め(肩当)、V溝で位置決め(Vキャッチ)
  • 2線 ⇒ V溝で位置決め(Vブロック)

4. V溝で位置決め

Vブロックなどを使い、円弧部分の位置決めによく使われる位置決め方法

■部品種類:
  1. (1)
    ワークガイド V形状タイプ:V溝形状により、丸物ワークの受けとして使われる
    設計上のポイント!
    溝の形状により受けられる丸物の径に制限あり。丸物の径が大きい場合
    V溝ブロックを分割して製作することが必要
  2. (2)
    V溝キャッチャー:V溝を合わせることにより、2方向の位置決め可能
    主にクランプ時の高さと横方向のズレ防止用途で使用される
    設計上のポイント!
    V溝キャッチャーは90度タイプと70度タイプがあり、
    70度タイプは90度タイプと比べて接触面が大きくなるため、
    ズレを気にする場面に適している

使用事例

使用部品

ワークガイド V形状タイプ(2015カタログ 1-1793)

φ5~φ30の丸棒使用可能。豊富な材質・表面処理品を2日目出荷で提供

2日目出荷

Vブロック(2015カタログ 1-1794)

3日目出荷※追加工:キー溝追加工/ノック穴追加工 指定可

<スタンダード>
φ4~φ25の丸棒使用可能
ザグリ穴タイプ/T型タイプの2種類

<精密級>
φ4~φ38の丸棒使用可能
ワーク受けの位置検査済みの商品。

使用事例

使用部品

キャッチャー V溝タイプ (2015カタログ 1-1795~1-1796)

-フラットボトム型- 下面がフラット形状のタイプ。V溝が90度、70度の2種類あり
  ノーマル タップ穴付 上部プレートホールド V溝70度 ロング
 
特徴 基本形状
上下面共にフラット形状
タップ穴が切られ、
タップで取り付け可能
下部フラット、
上部はプレートホールド型
V溝が70度と深く、
ズレ防止に良い
奥行きが長いロングタイプ。
上下4箇所で取り付け可
-プレートホールド型- 上下面に溝があり、挟まれるプレートを囲い込み、固定可能
  ノーマル タップ穴付 上部プレートホールド
 
特徴 基本形状
上下面に溝あり
タップ穴が切られ、
タップで取り付け可能
奥行きが長いロングタイプ。
上下4箇所で取り付け可
◆参考文献