スプリングワッシャー(ばね座金)の効果と使い方 | MISUMI(ミスミ)

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スプリングワッシャー(ばね座金)の効果と使い方

スプリングワッシャーは、別名ばね座金、ばね座とも呼ばれる部品で、ボルトとナットの間に挟みこむことによってバネの反動力を生じさせ、ねじを緩みにくくするのが主な役割です。

スプリングワッシャーの役割

ねじの緩み防止

  • 振動や衝撃によるねじの緩みを防止
  • 熱膨張によるねじの緩みを防止
  • 被締結物のクリープによるねじの緩みを防止

ナットやボルトのめり込み防止

  • 柔らかい材質の被締結物に使用する場合
  • 薄い板材に使用する場合

気密性の向上

  • ガスケットやシールと組み合わせて使用する場合

スプリングワッシャーの種類

スプリングワッシャーには、形状や材質、用途によって様々な種類があります。

形状による分類

■波形スプリングワッシャー ■皿形スプリングワッシャー ■コイル形スプリングワッシャー  

最も一般的な形状で、汎用性に優れています。

頭部が皿形状になっているため、座面への当たりが優しく、傷つきにくい。

高い反発力を持つため、強い振動や衝撃にも対応できます。

 

波形スプリングワッシャー

皿形スプリングワッシャー

コイル形スプリングワッシャー

 

材質による分類

■鋼製 ■ステンレス製 ■銅製 ■樹脂製

強度が高く、耐熱性に優れています。

耐食性に優れています。

導電性に優れています。

軽量で、絶縁性があります。

鋼製

ステンレス製

銅製

樹脂製

用途による分類

  • 一般用:汎用性の高いスプリングワッシャー
  • 高強度用:高い荷重に対応できるスプリングワッシャー
  • 耐熱用:高温環境で使用できるスプリングワッシャー
  • 耐食性用:腐食環境で使用できるスプリングワッシャー
  • 絶縁用:電気絶縁が必要な箇所で使用できるスプリングワッシャー

スプリングワッシャーの使い方

スプリングワッシャーは、以下の手順で使用します。

(例1)2枚の穴加工された被締結物の時

  1. ボルトを被締結物に通す。
  2. 被締結物に通したボルトにスプリングワッシャー、ナットの順にいれ被締結物を挟む。
  3. ナットを規定トルクで締め、スプリングワッシャーを潰す。

(例2)被締結物にネジ加工がされている時

  1. ボルトにスプリングワッシャーを入れ被締結物にネジ込みます。
  2. ボルトを規定トルクで締め、スプリングワッシャーを潰す。

(例3)樹脂などの被締結物が柔らかい時

  1. ボルトを被締結物に通す。
  2. 被締結物に通したボルトにワッシャー、スプリングワッシャー、ナットの順にいれ被締結物を挟む。
  3. ナットを規定トルクで締め、スプリングワッシャーを潰す。

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