(!)Windows7 は、2020年1月14日のマイクロソフト社サポート終了に伴い、当サイト推奨環境の対象外とさせていただきます。

  • 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催期間中は、関東および各競技会場の周辺地域で配送に遅れが生じる場合があります。AM/PM指定・着日指定、緊急出荷サービス(ストーク)を受けましてもお届け日時をお約束できない可能性があります。ご不便、ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
    <期間> ・7月13日(火)~ 8月9日(月) ・8月24日(火)~ 9月5日(日)

成形不良を未然に防ぐ! 夏休み明けの成形機トラブルで悩んだ経験はありませんか?

成形品の安定生産のために連休前後にやっておくべきことを紹介します

成形不良を未然に防ぐ!

はじめに

連休明けに、成形機がうまく立ち上がらなくて悩んだ経験はありませんか?

  • 連休前まで動いていたのに、連休明けに立ち上がらない
  • 立ち上がったけど、不良率が高い
  • チョコ停が多い

さまざまな経緯から、連休明けにトラブルが発生してうまく立ち上がらないことがあります。
「連休明けはいつものことだよ」と当たり前のことと見過ごすことなく、予見できるものは未然に防ぎましょう。
"転ばぬ先の杖"
成形不良を未然に防ぐためにも連休前後にやっておくべきことを紹介いたします。
ぜひ当ページをブックマークして必要なときにいつでも参考にしてください。

1機械トラブル

成形機および取出機 内部メモリの消失

通常の生産時、成形条件、取り出し条件は、各機械の内部メモリから呼び出していると思います。機械の電源が入っていれば、保存されている内部メモリは保持されます。電源が切られている時は、電池式のバッテリーで電力を供給して保存しています。連休時は各成形機、取出機をはじめ工場全体の電源を切るため、バッテリーの電力が低い機械は、連休期間分の電力が足らず、内部メモリが消失してしまいます。この内部メモリが消失すると、すべての条件がなくなります。とても大変なのは容易に想像できます。

取出機サーボモーター位置消失

上記の内部メモリ同様に、サーボモーターを搭載している取出機は各軸ごとに位置記憶用のバッテリーを持っています。5軸サーボの取出機なら、基盤内の5つのサーボアンプ(製品上下軸、ランナー上下軸、製品引き抜き軸、ランナー引き抜き軸、横行軸)1つ1つにバッテリーがついています。各サーボモーターの位置記憶が飛ぶと、原点を再設定しなくてはなりません。原点位置あわせは「フレームとアームの矢印に合わせて手作業」になるため、記憶が飛ぶ前と多少ズレてしまいます。内部メモリーで記憶していたすべての条件に、このズレがそのまま影響してしまうので、位置消失した軸の取り出し位置再設定も必要になります。

これで解決!

2成形トラブル

成形品の練り込み異物

一般的に、成形機のシリンダーはヒーターを切ってしまうと、その後の生産で練り込み不良が増えます。
これは、シリンダー内スクリューに付着蓄積していた樹脂の炭化物が、冷えたことで剥がれ出てくるからです。
連休明けに生産する成形品が、練り込み異物不問の製品や黒色の製品であれば問題はないですが、透明や色物の製品は練り込み異物はNGです。

周辺機器 スイッチON忘れ

生産をスタートする上で、すべての周辺機器が稼働しなければ立ち上がりません。
クーリングタワー、成形機、取出機、金型温調機、コンベアなど電源が入っていても、始動スイッチが入っていなければ稼働しません。よくありがちなミスは以下の通りです。

  • 原料輸送機の輸送ON忘れ→材料切れ
  • コンベアON忘れ→コンベア上製品がタクト運転せず積み重なり、取り出しチャック破損
  • 金型温調機コック開け忘れ→製品寸法NG、金型破損

連休明けは「早く稼働させたい」と焦ったり、工場内数十台の成形機を立ち上げるとなると、見落としが出てしまうものです。また、交代勤務で稼働している工場は停止した人と立ち上げる人が別になり、トラブルになることもあります。

これで解決!

3金型トラブル

錆び、スライドコア、エジェクタピンなどの摺動不良

連休明けに、成形機上の金型を開いてみたら錆びていたことはありませんか?
特に夏場チラーを使用する金型は、成形室と金型の温度差がある時、「結露」で金型がびしょびしょになってしまいます。
生産を停止する時、金型温度を徐々に室温に合わせてからチラーを切る必要があります。びしょびしょに濡れた金型は錆びて、製品面の外観不良やキャビティ・コアの合わせ、スライド部の摺動不良につながります。

水管の詰まり、水漏れ

一般的に、連休中は、金型水管内はエアーパージにて空にしておくものです。連休前に冷却水が回っていたからといって、連休明けも回っているとは限りません。金型水管内、温調機・チラーの継手内で腐食したゴミ、金型切削くずの劣化したものなどがいたずらをして水管内で詰まることがあります。連休明けも通常の立ち上げ作業確認同様に、冷却水の戻りは触診して確認しましょう。高温の温調機を使用している金型は、冷えた時、タッチチューブが収縮して水漏れを起こします。始動後また高温になれば水漏れが止まるレベルもありますが、劣化が進んだタッチチューブやワンタッチ継手は交換が必要です。

これで解決!

4その他のトラブル

在庫不足

連休時は、各取引先も休みになります。備品を使おうとしても「いつの間にかなくなっていた」ことはありませんか?
特に、みんなが使用する物は誰かが発注しているだろうと他人事になってしまいがちです。

  • パージ剤
  • ウエス
  • ガスヤニ除去剤
  • グリス
  • シリコンスプレー
  • 防錆剤  など

連休明けに使用する分が不足しないように在庫管理しましょう。

これで解決!

これで解決!連休前後にやっておきたいこと

連休明けのトラブルに見舞われないように、やっておきたいことをまとめました。

1機械トラブルはこれで解決!

成形条件/取り出し条件のバックアップとバッテリー交換

保存してある内部メモリが飛んでもいいように、バックアップできるものはバックアップしておきましょう。また、交換時期を迎えたバッテリーは交換しておきましょう。それぞれメーカーから交換目安が決められています。とはいえ、毎日稼働しているとバッテリー交換は忘れがちです。連休前は「前回いつ交換したのか?」を確認し、必要であれば交換しておくと安心です。

  • 成形機、取出機内部メモリーのバックアップ
  • サーボモーター搭載取出機 位置記憶用バッテリーの確認

2成形トラブルはこれで解決!

成形機シリンダーパージ剤(休日シール)

連休で、シリンダーのヒーターを切る場合、シリンダー内はパージ剤に置き換えておきましょう。
もちろん、連休明けに生産する製品が、黒色や練り込み異物が不問であれば、原料はそのままで問題ありません。

  • ガラスフィラー入りは休日シールに使用できません。

リスト管理

停止した人と連休明けに立ち上げる人が異なる現場では、言った言わないの些細なことから重大な問題になってしまうことがあります。連休前後での申し送りが的確に把握できるようにリスト作成がおススメです。

  • 成形機、乾燥機、原料輸送機、金型温調機、チラーなどそれぞれの設備に必要な項目ごとのチェックリスト
  • 電源や基盤内ブレーカーのON/OFF
  • 各コックの開閉
  • 連休前段取りから連休後に立ち上げとなる製品は、進捗状況など

3金型トラブルはこれで解決!

金型メンテナンス

  • 金型が結露しないように、室温と金型の「温度差」に気を付けて停止する
  • 水管内はエアーパージにて冷却水は抜いておく
  • 立ち上げ前にあらかじめ水管の詰まりがないかを確認し、詰まっているようなら水管のエアパージでゴミ取りしてから通水する
  • 交換が必要なチューブやワンタッチ継手を確認しておく

4その他のトラブルはこれで解決!

在庫品の確認

連休明けに使用する分が不足しないよう事前にチェックし補充しておきましょう。特に専門性の高いものは一般のホームセンターでは手に入りません。仕入れ先も連休になってしまうので余裕をもって発注しておきましょう。

  • パージ剤
  • ウエス
  • ガスヤニ除去剤
  • グリス
  • シリコンスプレー
  • 防錆剤

など金型メンテナンスケミカル関連のもの

まとめ

「連休明けは成形機が立ち上がって当然」と生産予定を組んでいるものと思います。
いざ立ち上げてみるとトラブルは多いものです。計画的に連休を迎えることでトラブルの確率は激減します。意識的に【連休前後でやっておきたいこと】を実施してみてください。

射出ユニット炭化物メンテナンスの基礎も見る

ミスミ 成形事業部

Tel 0120-343-615

営業時間:8:00~20:00(日曜日・年末年始は除く)

Fax 03-5805-7191