手動ステージ総合情報ページ FAQ | MISUMI(ミスミ)

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手動ステージ総合情報

手動ステージに関するよくある質問・疑問について回答します。

FAQ

(A) 仕様・技術について

  • Q1

    標準ステージと高精度ステージの違いは何ですか?

    A1

    標準ステージは、「保証精度条件」を変えることで従来の高精度ステージよりも「リーズナブルな価格」を実現した、ミスミのオリジナル商品です。
    お客さまの使用用途によっては標準ステージで必要精度条件を充分に満たしている場合がありますので、使用用途に応じてご選択ください。

  • Q2

    ステージの取扱説明書はありますか?

    A2

    ステージの取扱説明書はありません。このFAQと技術情報をご参考のうえ、ステージをご利用ください。

  • Q3

    アリ溝ステージのモーメント剛性がカタログスペック上にありませんが、規定されていないのでしょうか?

    A3

    アリ溝ステージは摺動面に隙間を設けています。
    隙間の大きさには個体差があり、モーメント荷重を与えたときの傾きの差も大きくなるため、モーメント剛性は規定していません。
    モーメント荷重による傾きがシビアな場合は、モーメント剛性値が規定されているリニアボール式またはクロスローラ式をご選定く ださい。

  • Q4

    ステージに商品寿命はありませんか?何年くらい使うと精度が出なくなるものか教えてください。

    A4

    商品寿命の規定はありません。
    使用環境(温度、温度等々)や負荷のかかり方、使用頻度などさまざまな要因によって異なるため、目安の使用期間を推定することもできません。

  • Q5

    特注や改造などの規格外対応
    カタログに掲載している商品にタップ穴の追加工など、少し手を加えてほしいのですが対応していますでしょうか?

    A5

    追加工、ブラケット改造、指定グリースの交換など対応できる商品と対応NGの商品があります。
    仕様をお伺いしてからのご回答となります。ご依頼の際は、カタログ規格外品サービスまでお問い合わせください。

  • Q6

    Z軸ステージ(例:ZLBS、ZCRSC)のZ軸ブラケットを外せますか?

    A6

    Z軸ステージのブラケットはすべて外せます。(ボルト締めになっております。)
    ステージ上面をフルストローク位置に移動させると、ブラケットへの取り付けねじが現れます。
    ステージ本体の取り付けねじを外すことで、ブラケットをを取り外すことが可能です。
    ※保証対象外となってしまいますので、ご注意ください。

  • Q7

    ラック&ピニオンステージ(例:ZWGCL)はカタログスペックの移動量を超えるとどうなりますか?

    A7

    ストッパーに当たり止まります。(XLARGEを除く)
    ラック&ピニオン方式のX、XY、Z軸ステージはXLARGEを除きすべてストッパーがついており、ブロックが外れることはありません。
    過剰な力で動かした場合、ストッパーを乗り越えたり、破損するおそれがありますのでご注意ください。

  • Q8

    カタログには公差が記載されていない寸法があります。その寸法公差を教えてください。

    A8

    ミスミでは普通公差中級を採用しておりますので、参考値としてご参照ください。
    詳しくは、「技術情報:公差」をご確認ください。

  • Q9

    カタログの図面には記載されていない穴が開いていますが、使えますか?

    A9

    カタログ図面に記載がない穴は、お客さまでのご使用を想定していません。
    予告なく変更・削除する場合がありますので、ご使用はお控えください。

  • Q10

    マイクロメータヘッドとは?

    A10

    ねじ機構によって移動する測定面をもつスピンドルを備え、そのスピンドルの移動量に基づき変位量を読み取ることができる測定器です。
    (参考:JIS B 7502:2016)
    ステージで使用しているマイクロメータヘッドはストロークが±3.25mm、±6.5mm、±12.5mmの普通タイプに加え、粗微動調整が可能な
    粗微動マイクロメータヘッドや目盛り読み取りがデジタル式のデジタルマイクロメータヘッドがあります。
    「ナット付き」は穴があれば簡単に固定でき、「ストレート」は相手側に割り締めなどの加工が必要ですが取り付け位置を多少調整可能です。

    種類 型番 固定部形状 ストローク(mm) 最小読取(μm) 備考
    マイクロメータヘッド MCLN1 ストレート ±3.25 10 固定部外径がφ6
    MCLN2 固定部外径がφ9.5
    MCLN3 ナット付き MCLN1のナット付きタイプ
    MCLN4 ストレート 5 MCLN2の目盛5μmタイプ
    MCLN6 ナット付き ±6.5 10 -
    MCLN12 ナット付き ±12.5 -
    粗微動マイクロメータヘッド MCLN83 ナット付き 粗動±6.5、微動0.2 粗動10、微動0.5 -
    デジタルマイクロメータヘッド MCLN84 0~25 1 -

    <固定部形状>
    ストレート

    ナット付き

  • Q11

    マイクロメータヘッドのストロークと目盛りの関係は?

    A11

    目盛りは一番左が「0(ゼロ)」からスタートします。
    ストローク±6.5mmの場合、目盛とストロークの関係は以下となります。
    ①目盛りが「0(ゼロ)」の状態がストローク「-6.5mm」
    ②目盛りが「6.5mm」の状態がストローク「0(ゼロ)」
    ③目盛りが「13mm」の状態がストローク「+6.5mm」
    なお、右図は上記③の状態です。

  • Q12

    マイクロメータヘッドの推力とは?耐荷重とは?

    A12

    マイクロメータヘッドはそれ単体で力を発生するものではありませんので推力を持ちません。
    この場合の推力とは人がマイクロメータヘッドを回転させようとする力になりますので、作業者次第となります。
    また、マイクロメータヘッドは手動ステージ用保守部品として販売する目的から、マイクロメータヘッド単体の
    耐荷重は保証しておりません。
    参考値としては右の表をご参照ください。

    型番 耐荷重(参考値)
    MCLN1 (9.8N)
    MCLN2
    MCLN3
    MCLN4 (15N)
    MCLN6 (49N)
    MCLN12
  • Q13

    粗微動マイクロメータヘッドとは?

    A13

    粗微動マイクロメータヘッドはダブルシンブル構造を持つことで、粗動(1目盛り10μm)と微動(1目盛り0.5μm)の2段階調整が可能なマイクロメータヘッドです。
    ストロークは粗動が±6.5mm、微動が0.2mmです。微動のストロークが限られていますので、ご注意ください。
    一部のステージでは粗微動マイクロメータヘッドに標準対応しております。
    ※対象商品:MCLN83
    ※対象商品(ステージ):XSKGFSXRFSXYRFSZR

  • Q14

    デジタルマイクロメータヘッドの基本仕様を教えてください。

    A14

    デジタルマイクロメータヘッドは調整位置をディスプレイにデジタル表示可能なマイクロメータヘッドです。
    一部のステージは標準マイクロメータヘッドをデジタルマイクロメータヘッドへの変更が可能です。
    基本機能として、原点セット機能(ABS測長系)、ゼロセット機能(INC測長系)、測定データ出力機能を有しています。
    ※上記機能をご使用いただくためには、別売りの接続ケーブルが必要となります。
    ※対象商品(単品):MCLN84
    ※対象商品(ステージ):XSDGFSXRFSXYR

  • Q15

    クランプにはどのような種類がありますか?

    A15

    ステージを固定させるクランプ機構には、「標準クランプ」「レバー式クランプ」「割り締めクランプ」「ディスククランプ」「対向クランプ」があります。
    各種のクランプの詳細は「ステージとは」をご参照ください。

  • Q16

    クランプ力(保持力)を強くするためにはどうすれば良いですか?

    A16

    保持力を高めるためには、アリ式ステージでは「強化クランプタイプ」を、その他ステージでは追加工より「対向クランプ(-P)」をご選択ください。
    なお、標準ステージには強化クランプタイプはございませんので、ご注意ください。
    ※対象商品:XWGCLXSLCLXEGCL

(B) 使用方法について

  • Q1

    バーニア目盛りの読み取り方法を教えてください。

    A1

    〈バーニア目盛の読み取り方〉
    ① 副尺Ⓐの0の位置を、主尺Ⓑの目盛で1mm単位で読む。
    ② Ⓐの目盛のうち、Ⓑの目盛と一致した目盛Ⓒを読み、 それを0.1mm単位の数値とする。(右図の場合0.6mm)
    ③ 1と2の合計が読取値となる(右図の場合30.6mm)

  • Q2

    マイクロメータヘッドの読み取り方法を教えてください。

    A2

    〈マイクロメータヘッド目盛りの読み取り方〉
    ① シンブル端面の位置がスリーブの何mmの位置にあるかを0.5mm単位で読む。
    (右図の場合11.5mm)
    ② スリーブ基線とシンブル目盛線が一致している位置のシンブルの値を読む。
    (右図の場合0.36mm)
    ③ 1と2の合計が読取値となる。(右図の場合11.86mm)

  • Q3

    逆さまや横にして使えますか?

    A3

    各商品のスペックは平面に設置したときを前提としています。
    天地逆転や側面水平、側面垂直取り付けなど、平面設置以外でご使用の場合は注意が必要です。耐荷重や精度は取り付け姿勢により大きく変わってきます。
    使用可否については、以下の「姿勢の定義」「使用条件」「商品別特性表」を参考にしてください。

    <姿勢の定義>

    天地逆転 側面水平 側面垂直

    <使用条件>
    下表「商品別特性表」の耐荷重は次の条件下での使用が前提となります。
     ①ステージ面中心とワーク重心の距離がステージ面サイズの1/2以下(例:ステージサイズ□40ならば20mm、□25ならば12.5mm)
     ②ワークの重心位置がステージ面内にある
     ③ストロークが±0
    オーバーハング荷重は、ステージに対するモーメント荷重となるため許容モーメント荷重を考慮してご使用ください。

    <商品別特性表>

    分類(※1) 型番 天地
    逆転
    側面
    標準 標準 水平 垂直
    X軸 アリ溝 送りねじ XFES XSLXEG
    アリ溝 ラック&ピニオン XDTS XWGXFG
    クロスローラ XCRS XPG
    リニアボール XLBS(※2) XSG
    水平面
    Z軸
    ラック&ピニオン - ZLFG
    クロスローラ - ZLPG × ×
    リニアボール ZLLB ZLTG
    回転 すり合わせ式 RTRM RPG
    クロスローラベアリング式 - RPGS
    ゴニオ アリ溝 - GFG
    クロスローラ - GPG

    ○:水平耐荷重と同様
    △:水平耐荷重の約1/3を目安とする。(※3)
    ×:使用不可

    これらの数値はあくまで参考値であり、保証の対象外となりますので、ご注意ください。
    また、上記「使用条件」を満たしていることが前提となりますのでご確認ください。

    ※1 該当しない商品の場合は、個別にお問い合わせください。
    ※2 XLBSの側面垂直はZLBSと同じ(19.6N)となります。
    ※3 カタログに垂直耐荷重(図a参照)が記載されている場合は、そちらが優先されますのでご注意ください。

  • Q4

    1軸ごと購入して組み合わせても問題ありませんか?

    A4

    はい。組み合わせることは可能です。
    お客さまのご使用条件に合わせて、組み合わせていただけます。
    なお、お客さまご自身で組み合わせる場合は、直交度を保証できません。
    組み合わせに直交度が必要で、お客さまご自身で精度を出すことが困難な場合は、カタログ規格外品サービスまでお問い合わせください。

  • Q5

    購入後の仕様変更は可能ですか?
    部品単品のみを購入し、マイクロメータヘッドの位置変更やクランプ変更をステージ購入後に自分で変更できますか?

    A5

    基本的には、お客さまご自身での改造は推奨いたしません。改造は商品の精度に影響を及ぼすおそれがありますので、保証対象外となります。
    改造が必要となる場合は、カタログ規格外品サービスまでお問い合わせください。

  • Q6

    ステージを取り付けると取り付け前に比べて動きが悪くなりました。何か原因はありますか?

    A6

    ①ステージの取り付け面、ステージに取り付ける部品の面精度はステージ精度や動きに影響します。
    推奨平面度は0.01mm以下となります。
    詳しくは、「技術情報:取り付け面の平面度」をご確認ください。

    ②使用しているボルトの長さは問題ありませんか?部品をステージに固定する際は、ステージ面のタップ深さ以下のボルトを選定してください。

    使用ボルトについての注意

    不適切なボルトを使用した際の不具合例

  • Q7

    回転ステージに関して、マイクロメータヘッドの送り量からステージの回転量を算出する方法を教えてください。

    A7

    マイクロメータヘッドの中心位置から移動した場合、三角関数を用いて変位で回転量を求めることが可能です。
    例)RPG60をマイクロメータヘッドの中心位置から0.01mm移動した場合、
    RPG60は回転中心からマイクロメータヘッドまでの距離 は37.5mmなので、
    1目盛り(0.01mm)当たりの回転量 = arctan(0.01/37.5)×(180/π)×3600 ≒ 55(″) です。

  • Q8

    ステージ本体に内蔵されているばねを別のばねに取り替えることはできますか?

    A8

    できません。商品ごとの摺動抵抗に対して最適な張力を設定しているため、当社では保証できかねます。

  • Q9

    ステージをもっと微細に動かしたいのですが、標準マイクロメータヘッドよりも細かく調整可能な機構はありますか?

    A9

    粗微動マイクロメータを使用することで、最小読取精度0.5μmでの調整が可能です。
    ※対象商品:XSKGFSXRFSXYRFSZR

  • Q10

    手動ステージを改造し、モータを自社で取り付けたい
    手動ステージにモータを取り付けて自動化したいと考えています。問題点などはありますでしょうか?

    A10

    お客さまでの改造を想定した商品となっておりません。精度不良、商品摩耗、劣化等々の不具合が生じる可能性があります。

  • Q11

    手動ステージは、クランプやマイクロメータヘッドの位置を付け替えれば、ユーザーで左右勝手違いにできますでしょうか?

    A11

    左右勝手違いで、部品が異なる場合がございます。そのため、お客さまによる付け替えは基本的に推奨しておりません。
    また、お客さま側での交換は、商品の精度や機能に影響を及ぼすおそれがありますので、保証対象外となります。
    お客さま側での交換が必要となる場合は、カタログ規格外品サービスまでお問い合わせください。

(C) 簡易調整ユニットについて

  • Q1

    簡易調整ユニットは何を調整するのに適していますか?

    A1

    主な用途としては以下の通りです。
    検査用カメラ/センサ/照明/エアブローノズル/刃物/ワーク固定用治具/コンタクトプローブなどの位置または角度の調整に適しています。
    コンベアの搬送ワークのガイド幅調整や、ワークの芯出し(中心位置出し)などにもご利用いただけます。
    汎用的な調整機構のため、上記の用途以外にも幅広くご利用ください。

  • Q2

    使用時に作業用工具が必要ですか?

    A2

    セットボルトとキャップボルトを利用した商品には、六角レンチが必要になります。
    ただし、XKNEJXKSでは追加工の「クランプ用ローレットノブ」をお選びいただくと工具が不要になります。

  • Q3

    「逆さま・垂直・横向き」の取り付け方向でも使用できますか?

    A3

    商品により使用可能な方向が異なりますので、以下の表を参考にしてください。

    取り付け方向
    水平 天地逆転 側面水平 垂直

    ○ カタログ表記耐荷重
    △ (参考値)カタログ表記耐荷重の1/2~1/3 ※参考値のため保証するものではありません。

    分類 代表型番 水平(平置き) 天地逆転 側面水平 垂直
    X軸 開閉調整ユニット XANON
    X軸 送りねじ式側面クランプ XKCS ×
    X軸 送りねじ式ストローク選択 XKNEF
    X軸 送りねじ式スタンダード XKNEJ
    X軸 押しねじ式スタンダード XKNG
    X軸 ラック&ピニオン並級 XKRG
    X軸 ラック&ピニオン精級 XKRKG
    X軸 送りねじ式大リード XKS
    X軸 送りねじ式重荷重タイプ XKST
    X軸 送りねじ式キーガイドユニット XKYF ×
    X軸 センサ調整コンパクトタイプ XSEN
    X軸 センサ調整ストローク選択タイプ XSENC
    Z軸 Z軸送りねじ式段取り替え用 XKDSP
    Z軸 Z軸送りねじ式段初回調整用 XKEMA
    XY軸 送りねじ式スタンダード XYKNEJ
    XY軸 押しねじ式スタンダード XYKNG
    XY軸 ラック&ピニオン並級 XYKRG
    XY軸 送りねじ式大リード XYKS
    回転 角度調整ユニット XKRC
    傾斜角度 チルト調整ユニット TLSG × ×
    Z軸 目盛付き支柱ユニット ZKB ○(縦置き) - - -
    Z軸 送りねじ式スタンダード ZKNEJ ○(縦置き) - - -
    Z軸 押しねじ式スタンダード ZKNG ○(縦置き) - - -
    Z軸 送りねじ式重荷重タイプ ZKST ○(縦置き) - - -
  • Q4

    簡易調整ユニットのクランプ機構について教えてください。

    A4

    簡易調整ユニットのクランプ機構には3種類があります。それぞれの特徴や関連商品は次のとおりです。

    ①対向クランプ
    押しねじでテーブルを片側から押して調整し、反対方向に取り付けたクランプボルトによって、テーブルを両側から挟む形でクランプします。
    クランプした後テーブルがガタつきません。「対向クランプ」は押しねじ式の追加工でご選択いただけます。
    商品タイプ例:XKNG

    ②セットボルトによるクランプ
    送りねじ式に採用されています。送りねじの軸をセットボルトで直接押さえ、調整用のハンドルが回らないようにロックします。テーブルを直接固定していないため、
    位置調整後にバックラッシによるガタがわずかに発生するおそれがあります。
    商品タイプ例:XANONXKNEJXKSZKST

    ③レバーによるクランプ
    簡易調整ユニットでは2つの固定方法を利用しています。
    (1)テーブル側面に付いているレバーを回転させることで、レバー先端がガイド用のシャフトに接触し直接押さえます。
    保持力に優れます。
    商品タイプ例:ZKB
    (2)溝加工のあるテーブルとガイドシャフトをクランプレバーにより割り締めで固定します。テーブルがシャフト外周全体を締め付けるため、大きな保持力が得られます。
    商品タイプ例:XKST

  • Q5

    簡易調整ユニットのガイド機構について詳しく知りたいですが、教えてください。

    A5

    簡易調整ユニットのガイド機構は、①シャフトガイド、②すり合わせタイプ、③キーガイドの3種類があります。詳しくは以下の通りです。

    ①シャフトガイド
    穴加工したテーブルにシャフトを通し、テーブルの直線運動を補助するもので、簡易調整ユニットの多くで採用されています。
    シャフトガイドを利用した簡易調整ユニットは逆さまに取り付けて利用することが可能です。
    商品タイプ例:XKNEJXKNGXKST

    ②摺り合わせ
    テーブル(上面プレート)が取り付けプレート(下面プレート)の表面に摺り合わさりながら動作し、面同士がつねに接触することで直動運動が補助されます。
    シャフトガイドに比べて、逆さまや垂直方向での使用には不向きです。
    商品タイプ例:XANONXKCSXKRG

    ③キーガイド
    テーブル(上面プレート)と取付けプレート(下面プレート)に凹凸の加工を施し、面同士がつねに接触することで直動運動が
    補助されます。
    摺り合わせのガイドと異なり、2面が鍵状に噛み合う部分の精度を出しているため、上面プレートのガタを軽減させています。
    シャフトガイドに比べて、逆さまや垂直方向での使用には不向きです。
    商品タイプ例:XKYFXYKYF

(D) 特注対応について

  • Q1

    特注はできますか?

    A1

    カタログで取り扱いのない特注品についてはカタログ規格外品サービスまでお問い合わせください。

  • Q2

    クリーン環境で使用できる仕様は対応できますか?

    A2

    クリーン環境用ステージとはなっておりません。ISO・JISクラス6(米国連邦規格クラス1000)環境での使用実績はありますが、お客さま自身のご判断でのご使用をお願い
    いたします。
    「クリーン環境用グリース」への交換であれば、以下の仕様選択ステージでご選択いただけます。
    ■X軸:FSXRシリーズ、FSXCシリーズ
    ■XY軸:FSXYRシリーズ
    ■Z軸:FSZRシリーズ

(E) 故障診断・修理について

  • Q1

    手動X軸ステージを使っているが、ガタ付きが大きいように感じます。

    A1

    平面度の粗い対象物を取り付けたり、平面度の粗い物に取り付けますと、ステージ面を変形させ、精度に影響を及ぼす場合がございます。(平面度の目安は0.01mm以内と
    なります。)
    対象物および取り付け箇所の平面度をご確認ください。

  • Q2

    マイクロメータヘッドを戻してもステージのテーブルが戻りません。

    A2

    ばねにより戻る機構となっています。クランプねじが締まったままになっていないかご確認ください。

  • Q3

    クランプ後にマイクロメータヘッドを回すと動いてしまいます。不具合品でしょうか?

    A3

    クランプを締めていても、保持力を上回る外力が加わるとステージは動いてしまいます。
    保持力を向上させたい場合は、対向クランプのオプションをご検討ください。

  • Q4

    マイクロメータヘッドを回しても手動ステージが動きません。

    A4

    クランプが締まっていないかをご確認ください。

  • Q5

    ステージのクランププレートや送りねじなどの部品が壊れた場合、部品だけ購入して自分で交換することが可能でしょうか?

    A5

    一部部品は購入可能ですが、お客さまご自身での交換は商品の精度や機能に影響を及ぼすおそれがありますので、保証対象外となります。
    交換が必要となる場合は、カタログ規格外品サービスまでお問い合わせください。