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手動ステージ総合情報

手動ステージの具体的な活用事例やその設計のポイントを紹介します。

使用事例

FAカメラ位置調整 よくある事例・おすすめ商品のご紹介

画像検査装置などに使用されるFAカメラの位置決め・位置調整の事例については、特設ページがございますのでご覧ください。

使用事例

外観検査

  • ノズルジェット孔検査

    高精度噴射ノズルの試作時におけるジェット孔検査でカメラのピント調整にX軸ステージを、ワークの調整にXYθ一体型ステージを用います。

    設計ポイント

    設計ポイント

    測定するノズル穴が中心と周辺にある場合、段差距離を考慮してカメラのピントを合わせるために長い移動軸での調整が必要となります。
    周辺にあるジェット孔の測定や、回転中心にそって測定をする場合は回転(Φ)を追加してください。

  • 鏡筒内部のOリング取り付け部検査

    鏡筒内部のOリングの取り付け状態を確認するための画像検査装置です。 Oリングが溝へ確実に取り付けられているか、ねじれや傷がないかなどを検査します。

    設計ポイント

    設計ポイント

    サイズ違いの対応、深筒の場合にはシビアにカメラの位置、角度を調整する必要があります。

  • ディスク読み取りセンサの組み立て調整

    ディスク読み取りセンサのレンズ部分と取付ベースの接着治具です。 マスターディスクに対してカメラの位置調整を行うため多軸ステージが必要になります。

    設計ポイント

    設計ポイント

    調整の手順により、手動ステージの組み合わせを決定します。一方向からの調整を行えるようにハンドルを前方に集約すると操作性が向上します。

  • 簡易式エッジ検査装置

    エッジングの欠けなどを簡易的に検査したい時、左右からの照射ではエッジングの深さによって影が発生し正確な検査を行うことができません。カメラと同軸に設置したLEDライト照明を上下方向に微調整を行うことで最適な照射位置設定を行うことができます。

    設計ポイント

    設計ポイント

    カメラとライトを同時に移動できる2ブロック式ステージを 採用することにより、ワークが変更した際の段取りが短縮され省スペースでの設置が可能です。
    ●設計ポイント:ワークが大きく変わらない場合、LEDライトの調整のみを設定してください。その場合、真直度は高精度ではなくC-Valueや簡易調整で十分な送り精度を確保できます。

  • ペットボトルのリーク検査

    ペットボトルのリークの画像検査を行う際にカメラの位置をXY方向に調整します。カメラの撮影タイミングをコンロトールするセンサの位置を調整するにはX軸のステージを用います。

    設計ポイント

    設計ポイント

    ステージの送りハンドルを回すだけでセンサや検査カメラをX方向、またはXY方向に微調整を行うことがきます。段取り替えは短時間で可能になります。
    ●設計ポイント:カメラの場合、ワークが変わっても、変化量が少ないためストロークが短いステージを使用します。センサの場合、耐荷重が低く低コストのステージを使用します。

  • シュリンク包装有無検査

    品種を変更した際に検査物の高さが変わるため、それに合わせてカメラの位置調整が必要です。ロングストロークタイプX軸ステージを垂直に取り付け、カメラの高さ調整が簡単にできます。

    設計ポイント

    設計ポイント

    品種によりボトルの高さが大きく変わる場合があるため、ストロークが長いXステージを採用します。またカメラの位置調整を行うのに高精度ステージが不要のため、C-Valueのラックアンドピニオン式 アリ溝ステージを使用します。

寸法測定

  • スリット深さ簡易測定器

    ゴム成型品や金属切削品の傾斜面のスリット深さを測定します。傾斜に対してセンサの位置を決めるため、つねに位置と角度の微調整が必要となるため、また段取り替えで測定対象が変わることを考慮してX+Z+回転(Φ)を選定します。

    設計ポイント

    設計ポイント

    スリットが細かく、深くなるほど微調整のできる高精度が要求されます。
    例えば、金属切削品であれば高精度、樹脂成型品であれば標準精度を選定します。

  • ラボジャッキを土台としたワークの平面度測定

    ラボジャッキをワークの土台として使用する場合、実際に使用するラボジャッキの高さ位置ごとに平面度傾き特性について確認しておく必要があります。

    設計ポイント

    設計ポイント

    治具の平面基準となるラボジャッキの取り付け面からどれだけの平面度傾き特性があるか測定するためには、ラボジャッキの端から端までのストロークが可能なロングストロークタイプのXYステージを採用します。

  • 6気筒軸フレ測定

    6気筒軸のフレを測定するための簡易治具です。
    突起が多い部品のため、測定した後の逃げを考え、Z方向の調整にはロングストロークタイプを採用しています。

    設計ポイント

    設計ポイント

    X軸調整についてはフレ測定中にずれのないよう、クランプを強化して位置を固定できるものを採用します。Y軸調整は軸全長ストロークに対応するためリニアガイドを採用しています。

センサ位置調整

  • 基盤の浮き確認

    試作基板におけるデバイスの浮き確認を行うため、透過形センサの調整を行います。

    設計ポイント

    設計ポイント

    高さ方向は微調整ができて、安定していることが重要であるため、水平面移動タイプを採用します。首振り(回転)方向の調整は作業性が良く、確実に固定できる簡易調整を採用します。

  • ラベル剥がれ不良検出センサ

    品種を変更した際に検査物の高さが変わるため、それに合わせてセンサの位置調整が必要です。センサの高さ調整にZ軸ステージを用います。

    設計ポイント

    設計ポイント

    センサの高さ調整にはスムーズな動きや微調整が必要であるものの高耐荷重が不要なため、C-Valueクロスローラ式のZ軸ステージを採用します。

  • カメラモジュール熱圧着時の温度センサ

    センサの高さ・角度など位置調整・位置決めを正確かつ簡単に行うことができます。

    設計ポイント

    設計ポイント

    狭い取り付けスペースに適した、アリ溝 ラックピニオン薄型 XDTSCやZDTSCステージを採用します。センサの重量が軽いため、センサの角度調整にはC-Value回転ステージ RTRMを使います。

  • コンバーターのカシメ有無検出センサ

    コンバーターの品種を変更した際に検出センサの位置を簡単に調整できます。

    設計ポイント

    設計ポイント

    センサの位置調整にはスムーズな動きや微調整が必要であるものの高耐荷重が不要なため、C-Valueクロスローラ式のZ軸ステージを採用します。

  • コネクタ端子圧入不良検出のセンサ

    コネクタ端子の品種を変更した際に検出センサの位置を簡単に調整できます。

    設計ポイント

    設計ポイント

    センサの位置調整にはスムーズな動きや微調整が必要であるものの高耐荷重が不要なため、C-Valueクロスローラ式のZ軸ステージを採用します。

その他

  • ガラスチャンバー接着用固定治具

    薄肉ガラスチャンバーなど強く押し付けて固定することができないワークを保持するためにVブロックとX軸を組み合わせた簡易的な保持治具です。

    設計ポイント

    設計ポイント

    粗動や微動2種類の送り方が必要なため、粗微動調整が可能なXSKGステージを採用します。また調整後しっかり固定するためにディスククランプのオプションを推奨します。

  • 接着剤塗布治具のシリンダストッパ

    個々のシリンダストッパに専用ステージを採用し、ワークを変更した際に適宜ストッパの位置調整を別々で行えます。

    設計ポイント

    設計ポイント

    高精度不要で、速い送りが必要なためアリ溝 ラックピニオン式のXWGステージを採用します。ストッパの動きによってステージの軸数が変わります。例えば、XY軸と逆さ調整が必要な場合にXYZステージを推奨します。

  • 円筒接合部精密研磨

    金属パイプの溶接後に、溶接部を研磨してパイプ表面を滑らかにする装置です。

    設計ポイント

    設計ポイント

    外径を削り過ぎないよう、グラインダの高さを精密に測定しながら微調整でき、確実に固定できる必要があります。
    微細な振動が発生する箇所にねじを使った装置を使用する場合、ねじロックなどの固定や、緩みがないか都度確認を行うことが重要です。パイプの回転などの振動に耐えられるように振動に強い強化クランプタイプを選定してください。
    注意:高耐荷重シリーズのXTOUGHシリーズは側面取り付けで使用することができないので設置姿勢にはご注意ください。

  • センサ板金接着装置

    試作・小ロット品のセンサチップを実装用ホルダに接着するための作業スタンドです。

    設計ポイント

    設計ポイント

    正しい位置に微量の接着剤を均一に塗布する必要があるため、微小送りができて、送りねじの操作性の良いXY手動ステージを選定します。
    チップに厚みがあり、高さ方向にも精度が求められる場合はZ軸ステージを追加します。
    その際は、先端がワークに接触しないように送りねじ固定、または別途ロック機構を取り付けることを推奨いたします。

  • 綿棒の接着剤塗布

    ワークを変更した際にローラの高さ・幅を簡単に調整できます。個々のローラに専用ステージを採用することでそれぞれの位置調整をフレキシブルに行えます。

    設計ポイント

    設計ポイント

    ワークの長さが大きく変動する場合、ストロークが長いX軸ステージをお選びください。接着剤塗布ローラの重量が重い場合、対向クランプオプション付きのZSGなど保持力の強いステージをご使用ください。

  • 搬送ライン出口のスロープ切替

    ワーク受けケースの交換の際にコンベヤを停止する時間を短縮するため、ライン出口のスロープを移動させます。

    設計ポイント

    設計ポイント

    ハンドルの向きは設置場所や、操作性を考慮して選定してください。重量の重いスロープを保持できる剛性のあるタイプを採用します。

  • 溶接ヘッド調整ユニット

    ステージを利用することでワークの位置と合わせてトーチがずれることなくスムーズに位置調整が行えます。またステージ本体に目盛りが付いているため再現性を確保できます。

    設計ポイント

    設計ポイント

    トーチの長さ、ワーキングディスタンスを考慮し、また溶接スピードにより速い送りが必要なため、アリ溝ラック&ピニオン式 長方形 XDTS90を採用します。

  • フィルム打ち抜き装置

    ワークガイドの位置調整に最適です。 ステージを使用することでテープの蛇行を防止します。
    XSSL50を使用すれば細かく送ることができます。

    設計ポイント

    設計ポイント

    ワークの入口と出口での位置を合わせて調整する必要なため再現性のあるステージが必須です。
    送りスピードと精度のバランスも要求されるため、高精度X軸アリ溝送りねじ式 XSSLステージを採用します。

  • リード線切断機

    エアニッパーの刃の位置調整にステージ利用により刃の位置ずれを抑えます。
    カット時のリード線変形・破損を防止します。
    XYEG40を使用すれば細かく送ることができます。

    設計ポイント

    設計ポイント

    早い送りや高精度のバランスを保つために高精度X軸アリ溝送りねじ式 XYEGステージを採用します。
    位置決めを行った後、動かさない、または誤操作防止のためなら、X軸アリ溝送りねじ式 六角レンチタイプ XYEEGをご選定ください。