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選定サポート情報 / 選定計算

許容荷重

定格荷重

  • リニアブッシュの定格荷重は、荷重方向に対するボール条列の位置により変化します。
  • 寸法表中に記載されている基本定格荷重は、1条列で負荷した場合(=ボール列配置真下状態)の値です。
  • 2条列で均等に負荷した場合(=ボール列配置振分け状態)の定格荷重は以下を参照ください。
    ※方向不定荷重や荷重方向に対して鋼球条列位置を定められないときは、寸法表中に記載の値を適用してください。
ボール条列3条4条5条6条8条
定格荷重1×C1.41×C1.46×C1.28×C1.25×C

寿命計算

直動システムの寿命計算

定格寿命

定格寿命は、基本動定格荷重とリニアブッシュに加わる荷重から、次のように求めることができます。

定格寿命

L : 定格寿命(km)

fH : 硬度係数

C : 基本動定格荷重(N)

fT : 温度係数

P : 作用荷重(N)

fC : 接触係数

fw : 荷重係数

寿命時間は、単位時間あたりの走行距離を求めることにより算出することができます。
ストローク長さと、ストローク回数が一定の場合は、次式により求められます。

寿命時間

LLh: 寿命時間(hr)

ℓs: ストローク長さ(m)

L: 定格寿命(km)

n1: 毎分往復回数(cpm)

硬度係数

リニアシステムの使用に際しては、ボールが接触する軸についても十分な硬度が必要です。
適切な硬度が得られない場合は、許容荷重が減少することになり、結果として寿命が短くなります。
定格寿命を硬度係数で補正してください。

硬度係数

温度係数

リニアシステムの温度が100℃を超えると、リニアシステム及び軸の硬度が下がり、常温で使用する場合より許容荷重が減少し、寿命も短くなります。
定格寿命を温度係数で補正してください。

温度係数

接触係数

実際のリニアシステムの使用に当っては、一本の軸に対し2ヶ以上のリニアシステムを使用する場合が一般的です。この場合、それぞれのリニアシステムにかかる荷重は加工精度によって変化し、等分布荷重にはなりません。その結果、一軸当りのリニアシステム数によってそのリニアシステム1ヶあたりの許容荷重が変化します。
定格寿命を接触係数で補正してください。

1本の軸に取り付けられるベアリング数接触係数 fc
11.00
20.81
30.72
40.66
50.61

荷重係数

リニアシステムに作用する荷重を計算する場合、物体の重量のほかに運動速度に原因する慣性力、あるいはモーメント荷重、さらには各々の時間的変化なども正確に求めることが必要です。しかし、往復運動においては常に起動、停止の繰返しが伴う以外にも、振動・衝撃の要素が考えられ、正確な計算は困難です。
したがって、表-3の荷重係数を用い、寿命計算を簡素化します。

使用条件fw
外部からの衝撃振動もなく
速度も遅い場合 15m/min以下
1.0~1.5
特に著しい衝撃振動もなく
速度も中速の場合 60m/min以下
1.5~2.0
外部から衝撃振動があり
速度は高速の場合 60m/minを超えるもの
2.0~3.5