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人に頼る管理”から、“仕組みで回る現場”へ
在庫の見える化がもたらした、安心と効率
東プレ株式会社は、1935年の創業以来、プレス技術を軸に多様な事業を展開してきた。自動車部品、定温物流関連製品、キーボード、空調機器といった製品群を手がける同社は、高い技術力と安定した供給体制を武器に、国内外の製造業を支えている。
同社の岐阜事業所は、空調機器の製造を担う重要拠点のひとつ。現場では、布テープや耐切創手袋といった消耗品の使用量が多く、かつ多品種であることから、在庫管理や注文対応の煩雑さが長年の課題となっていた。また、欠品・過剰在庫・緊急手配が慢性的に発生していたという。特に、現場が安全性や品質を重視するなかで、市販品による代替調達は品質保証リスクを伴う心理的なプレッシャーにもつながっていた。
そうした課題の解消を目指し、導入されたのが、ミスミが提供する間接材トータルコストダウンサービス「MISUMI floow(フロー)」だ。注文・在庫管理・使用履歴の可視化によって、現場の「見えない業務」を仕組み化し、作業者・管理者の双方に負担のない物品管理体制の実現を目指すこの取り組みについて、製造課の佐橋さまと杉山さまに詳しく話を伺った。
左側:杉山さま、右側:佐橋さま
ー目次ー
経験と勘に頼る管理体制が、欠品・過剰在庫・作業ロスを生み出していた
東プレ株式会社 岐阜事業所では、空調機器の製造工程において、布テープや手袋などの消耗品を日常的に使用している。こうした間接材の管理は、長らく現場と管理者の連携と経験によって支えられてきたが、属人性の高い運用には、いくつもの非効率が潜んでいた。
佐橋さま:
当時は現場から、消耗品持ち出しの連絡が来るたびに、私たち管理者が在庫確認をして、場合によっては注文まで対応していました。こうしたやり取りが1日に5回以上発生することもあり、大きな負担となっていました。
在庫は鍵付きの倉庫で管理しており、利用者には都度、管理者から鍵を借りて入室してもらう運用としていました。形式上は制御が効いているように見えますが、実際には口頭でのやりとりや慣習に頼る場面が多く、誰がいつ何を持ち出したかが把握しきれないこともあり、属人的な運用に限界を感じていました。
また、消耗品が欠品した際には、至急手配をかけることもあり、時には近隣のホームセンターへ買いに走ることもありました。こうした突発的な対応は当然予定にない業務ですし、その場しのぎで調達した製品に対する品質保証ができないことも心理的なストレスになっていました。特に布テープは、製品の輸送や安全性に直結するため、従来と異なる製品を用いること自体が大きなリスクだと捉えていました。
杉山さま:
注文業務は、どれだけ在庫が残っているかを見て、経験的に判断していました。ただ、気づいた時にはもう在庫が切れていることもありました。
その結果、慌てて注文することもあれば、逆に早めに多めに注文してしまって保管スペースを圧迫することもありました。必要な製品を見つけるために倉庫内を探し回ることも珍しくなく、時間ロスにつながっていた実感があります。
岐阜事業所は第5工場まであり、間接材はひとつの倉庫に集約していました。実際に取りに行くのは各ラインのリーダーなど16〜18名ほどですが、時間帯や人数は日によって異なり、誰がいつ何を持ち出したのかを把握できない運用が続いていました。結果として、欠品と余剰在庫が同時に発生するようなアンバランスな状態に陥ることもあり、管理体制の見直しが急務になっていました。
“人に依存した在庫管理”からの脱却へ。現場のリアルに寄り添った仕組みが採用の鍵に
こうした課題を解決するためのサービスについて、これまで他社から提案を受けたことはあったが、運用面やセキュリティ面での不安が拭えず、導入には至っていなかった。
そうした中で「MISUMI floow」は、現場のリアルな課題に向き合い、仕組みとして解決できる提案だったことが、大きな採用理由となったという。
佐橋さま:
以前、とある会社から「置き薬」のようなサービスの提案は受けていました。一定数の消耗品をあらかじめ倉庫に常備し、使った分だけ後から精算する仕組みです。都度発注の手間が省ける点では魅力的でしたが、使用履歴が残らず、誰が持ち出したかも分からないという問題は解消できず、運用には不安がありました。
万が一「物がなくなった」となった時に誰が使ったか分からないと、トラブルになる可能性もあり、それが一番避けたかった点です。そのため、セキュリティが不十分なサービスはすべて見送ってきました。
「MISUMI floow」は、顔認証によって使用者を記録できる仕組みがあり、そうした不安を解消できると感じました。また、在庫や使用履歴がデータで見られる点も、将来的な運用に役立つと思えたポイントです。セキュリティと仕組み化の両面で、安心感がありました。
杉山さま:
最初に「MISUMI floow」の話を聞いたときは、正直「他社のサービスとあまり変わらないのでは?」と思っていました。実際に導入するには、価格や運用イメージも含めて、慎重に見極める必要があると感じていました。
サービス導入前に、ミスミ中日本流通センターにある自販機の実機を見に行く機会があったのですが、サイズ感や操作性を確認できたことで、一気に現実味が増しました。「これなら現場でも問題なく運用できそうだ」と具体的なイメージが持てたのは、非常に大きかったです。
導入の最大の決め手となったのは、管理者の手間を根本から減らせることです。今までは、現場からの持ち出し連絡を受けて都度対応し、在庫を確認して、注文処理まで全て手動で行っていましたが、それが仕組みとして自動化されたのは非常にありがたいです。
在庫の自動補充によって欠品・過剰在庫のリスクを回避できるのも大きいですし、棚卸しや注文作業も不要になったことで、現場を止めずに物品を安定供給できる体制が整いました。
また、ちょうど同じ時期に、これまで使用していた布テープの廃盤が決まり、代替品の選定が急務となっていました。このタイミングで、自販機とあわせた製品切り替えの提案があったことで、導入が一層スムーズに進んだのも大きかったです。
佐橋さま:
コスト面については当初懸念もありましたが、ミスミからの提案内容を聞き、納得感を持って導入に踏み切ることができました。実際、従来品より価格が上がる製品が一部あったものの、それ以上に、日々の手配や在庫確認、欠品時の緊急対応といった業務負担が軽減されたことで、導入によるメリットの方が大きいと感じました。
導入を進めるにあたって、社内の説明や承認も必要でしたが、実機を確認できたことや、仕組みとしての信頼性、コストの根拠がはっきりしていたことで、役職者にも非常に説明しやすかったです。現場の負担が具体的に減ることを伝えられたのが、社内の合意形成にもつながりました。
東プレ株式会社 岐阜営業所さま設置自販機。お客さまにて社名ロゴステッカーを装飾いただく。
物品管理の煩雑さから解放され、現場が“本来やるべきこと”に集中できる環境へ
「MISUMI floow」の導入により、これまで人に依存していた在庫管理業務が大きく効率化された。
現場の使いやすさと、管理者の業務負担軽減の両面で改善が見られ、運用開始から数ヶ月で効果が実感できる結果となっている。
佐橋さま:
これまで、現場からの連絡を受けて倉庫に行き、在庫を確認して注文をかけることが日常業務になっていました。導入後はそうした対応が不要になり、私たち管理者の業務負担は明らかに軽減されました。
製品の入荷・収納・持ち出し・注文まで、細かい業務の多くが人力で回っていた状態から、必要なものは利用者が自販機から直接取り出すだけという運用に切り替わったことで、手渡しや連絡の手間も不要になりました。
欠品時の緊急対応もなくなり、ホームセンターでの代替品調達といった不測の対応からも解放されました。在庫数が自動で反映されるため、確認や集計作業も不要になり、注文漏れや在庫切れのリスクを気にする必要がなくなったのは、精神的にも非常に助かっています。
杉山さま:
導入前は、どれくらい在庫が残っているかを目視で把握して注文していましたが、今は在庫の補充が自動化され、棚卸や注文作業が必要なくなりました。その分、本来取り組むべき業務に時間を使えるようになった実感があります。特に、日々の作業が立て込んでいるときに、こうした雑務がなくなるのは大きいです。
これまでは、倉庫内で製品を探したり、在庫の場所を確認したりするだけでも小さなロスが積み重なっていました。今は、自販機で必要な品を選ぶと、該当の取り出し口が光って知らせてくれるので、初めて使う人でも迷わず使えています。現場からも、「必要なものがすぐに取れるようになった」「探す時間がなくなった」といった声が挙がっています。
佐橋さま:
導入後、当社の社長が岐阜事業所を視察で訪れたのですが、自販機を実際にみたうえで「これいいね」と前向きなコメントがありました。現場の実感と経営層の理解が一致したことも、私たちにとっては嬉しいことでしたね。
管理工数のさらなる削減と、データに基づく運用改善を目指して
MISUMI floowの導入により、在庫管理の効率化や業務負担の軽減といった明確な効果が得られた一方で、まだ自販機管理に移行できていない消耗品も数多く残っている。今後は、対象品目を拡大しながら、さらに現場の運用負荷を減らすことを視野に入れているという。
佐橋さま:
今回、自販機に登録したアイテム以外にも、社内にはまだ多くの消耗品が残っています。管理工数をさらに減らすためには、対象を広げていくことが必要だと感じています。
たとえば手袋ひとつをとっても、岐阜事業所では板金・プレス・組み立てなど工程が幅広いため、用途に応じてさまざまな種類を使い分けています。切創リスクを防ぐ安全面の配慮もあり、現在も7〜8種類ほどの手袋を使用しています。
現時点では、自販機に入りきらなかった製品もあるのですが、可能なものについては今後、自販機管理に順次組み込んでいければと考えています。また、形状などの理由で自販機に適さないアイテムについても今後、同様の管理体制がとれる仕組みができたらいいなと感じています。
杉山さま:
今後は、蓄積されている使用履歴のデータも、現場改善に活かしていく予定です。どのグループがどれくらいの量を使っているかを可視化することで、在庫量と使用実態のギャップが見えるようになれば、異常値の早期発見なども可能になると感じています。
将来的には、自販機による管理が当たり前になることで、現場や管理者が消耗品の在庫や注文のことを気にせず、本来の作業に集中できる環境を整えていきたいですね。
<インタビュー協力>
東プレ株式会社 岐阜営業所
製造課 課長
佐橋 佳法 さま
東プレ株式会社 岐阜営業所
製造課 係長
杉山 仙明 さま
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