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購買依頼書を“運ぶ日々”に終止符
現場と管理部門、双方の負荷を軽減した新たな仕組み
放電加工技術をコアに、精密部品や金型の製造を手がける株式会社放電精密加工研究所。自動車・航空機・エネルギーといった幅広い産業領域において、独自の高精度加工技術で信頼を集めてきた。
同社の小牧工場では、製造現場で日常的に使用されるゴム手袋やペーパーウエスなどの消耗品について、紙の購買依頼書と手作業による在庫確認を中心とした運用が続いていた。業務の属人化や注文工数の増加、在庫切れリスクといった課題が積み重なるなかで導入されたのが、ミスミが提供する間接材トータルコストダウンサービス「MISUMI floow(フロー)」だった。
今回は小牧工場の羽賀さまと黒田さまに、導入によって何が変わったのか、現場にどんな影響があったのか。導入の経緯とその後の手応えを中心にお話を伺った。
ー目次ー
導入前の課題
導入の決め手
導入後の効果
社内の反応
今後の展望
紙の購買依頼書がもたらす“在庫切れ”のプレッシャー
放電精密加工研究所では、ゴム手袋やペーパーウエスなど、製造現場で日々大量に使用される消耗品の調達・管理において、紙ベースのアナログな注文フローを採用していた。現場での在庫確認から管理部門による注文まで、多くの工程が人手に依存しており、属人的な業務負荷や在庫切れのリスクが慢性的な課題となっていた。
黒田さま:
以前は、消耗品を使う現場側が紙の購買依頼書を作成し、それを私が預かって管理部門に渡すという流れでした。依頼は毎日4~5枚、多い日で10枚ほど発生していました。各部署から依頼が集まってくるため、紙の受け渡しだけでも手間でした。自分でも「紙を運ぶゲームをしているみたいだな」と思うことがありましたね。
在庫管理については、毎週決まった曜日に現場担当者が在庫数を確認していました。現場作業を一時中断して数を数え、不足していれば手書きで購買依頼書に記入して、上長の押印をもらい提出するという運用でした。現場業務の合間におこなうには負担が大きかったと思いますし、依頼書は必ず私に来るため、私自身が伝達漏れを起こしてしまったこともありました。属人的なフローゆえに、どうしてもミスが起きやすい構造だったと思います。
羽賀さま:
仕入れはミスミ以外にも複数の企業からおこなっていたため、取引先ごとに異なる手段でやり取りしていました。その分管理部門の業務負荷は高く、注文作業だけで相当な時間を取られていたはずです。現場からの依頼は全て管理部門が捌くので、かなりの工数がかかっていましたね。
黒田さま:
まとめて注文すれば手間も減らせるのですが、保管スペースに限りがあるため、少量ずつ高頻度で購入するしかありませんでした。その結果、注文回数がどうしても多くなってしまいます。在庫を切らしてしまって、他の部署から借りて急場をしのぐこともありました。
羽賀さま:
現場からは「仕組みを変えられないか」という声が出ていました。ただ、紙ベースでの運用が長年続いていたこともあり、なかなか改善に踏み切れないまま属人的な運用が続いていたのが実情です。使用実績や在庫の消費傾向も、全体を見渡して分析するのは難しい状況でした。
現場起点の課題意識と他拠点での実績、“業務負荷を減らす手段”としての確信
「MISUMI floow」の導入は、グループ内の厚木工場での成功事例がきっかけだった。製造現場の業務効率化と、注文依頼の手間を減らしたいというニーズが重なり、現場と間接部門の双方で導入の必要性が高まっていた。導入にあたっては、在庫を持たない補充の仕組みや消費履歴の可視化といったサービス特性が評価され、社内説明を経て不安点をクリアしながら導入に踏み切った。
羽賀さま:
「MISUMI floow」の存在を知ったのは、グループ内の厚木工場での導入が先に進んでいたからです。「他拠点でも展開できるところがあれば紹介したい」と話が社内であったのですが、私の元上長が厚木工場にいて、「小牧工場でも合いそうだ」と声をかけてもらったのがきっかけでした。
黒田さま:
現場目線で見ると、必要なときに必要なものを自販機で手に取れるというのは、とても助かる仕組みだと感じました。とにかく現場としては、消耗品が切れないことが何より大切です。また、それまでは毎日のように購買依頼書を作成・提出しなければならないという手間がありましたが、それが不要になると聞いて、大きな負担軽減になると感じました。
羽賀さま:
在庫を持たなくて済む、という点も非常に魅力的でした。実際にどれだけ使われているかの履歴がしっかり残るようになり、これまで属人的にカウントしていた在庫数を、仕組みでカバーできるという点は、有用なポイントと感じました。
導入前には、「どれだけ楽になるのかどうか見えにくい」という声も現場からは上がっていました。ただ、ミスミにお願いして社内で説明会を開いてもらい、導入の仕組みや実際の流れなどをしっかり話してもらいました。その結果、不安の声も少しずつ減っていきました。
間接部門の立場としては、製造現場の社員が本来の業務に集中できるように支援することが使命だと思っています。現場の手間を減らすことにつながるのであれば、積極的にこうした仕組みは取り入れていきたいと考えていました。
万が一の在庫切れに備えなくていい、「必要なときに、すぐそこにある」環境へ
「MISUMI floow」の導入により、使用頻度が特に高い消耗品の管理が効率化された。紙への記入や注文の手間が大幅に削減されただけでなく、「在庫切れ」への不安が解消されたことで、現場では本来の業務に集中できる体制が整いつつある。現場の声や利用状況からも、作業効率や業務満足度の向上につながっている様子がうかがえる。
黒田さま:
購入依頼書を記入する手間がなくなったのは大きな変化です。現場からも「すごく助かっている」という声が上がっています。必要なときにその場で使えるという安心感もありますし、個人的にも非常に助かっています。
羽賀さま:
これまで管理側では、日々多くの依頼書を受け取り、それを処理する作業が発生していましたが、その工数を大幅に削減できました。また、以前は「万が一の在庫切れに備えて」と、現場社員が“隠しストック”を持つようなこともありましたが、今ではそういったことも必要なくなりました。補充はミスミが定期的に対応してくれるので、安心して運用を任せられます。その結果、消耗品の保管スペースが不要になり、物理的にも空きが生まれました。
黒田さま:
導入によって、どの製品をどれだけ使ったか、どれだけ工数が削減されたかがダッシュボードで見えるようになりました。数値として見えると導入効果を実感できますし、次の改善にもつながると思います。
羽賀さま:
「MISUMI floow」の導入を機にアイテムの見直しも実施しました。 例えば、以前使用していた手袋は、10枚入りのうち2枚ほどが破損していて使えないということがありましたが、ミスミの製品に変えてからはそういった不良がなく、結果的に無駄が減って、コスト効率も上がっていると感じます。
自販機の操作面に関しては、ICカードでも顔認証でもどちらでも使えるので、現場にも自然と馴染んでいます。登録作業は最初に1回だけ済ませれば良いですし、特に大きなトラブルもなく使えています。
小牧事業所 小牧製造課 課長 黒田さま
自販機データ活用で実現する製造現場のDX化と業務改善
同社は次なるステップとして、現場ニーズを踏まえた製品ラインナップの拡充や、データを活用した業務改善に取り組み始めている。DX化が加速するなか、今回の導入を一つの成功事例と位置づけ、さらなる業務改善へと取り組みを広げている。
黒田さま:
現在、自販機で取り扱っている品目はある程度固定されているのですが、現場からは「この商品も自販機で扱えないか?」という声が出始めています。やはり一度便利さを体感すると、「もっと活用できないか」という視点が自然と出てくるのだなと感じます。今後、より有益なアイテムがあれば前向きに検討していきたいと思っています。
羽賀さま:
実際の使われ方を見ていると、製品の入れ替えや棚割の見直しをおこなう必要性も感じています。どの製品がどれだけ使われているかがデータで見えるようになったことで、改善の根拠が持てるようになりました。「なぜこのサイズがよく使われているのか?」「作業内容の変化や使用頻度に理由があるのか?」といった部分まで掘り下げて考えられるようになり、単なる数量の把握にとどまらず、現場の作業実態や負荷まで踏み込んだ改善に活かしていきたいと考えています。
昨今、製造現場でもDX化が求められるようになっています。そういった中で、今回のような自販機による仕組みを導入できたことは、当社にとっても非常に有効な事例になったと感じています。今後も、他の領域でも同じように業務効率化を進めていければと考えています。
小牧事業所 小牧製造課 松田さま
<インタビュー協力>
株式会社放電精密加工研究所
小牧事業所 小牧製造課 課長
黒田 智明 さま
株式会社放電精密加工研究所
小牧事業所 生産管理・営業課 生産管理係 係長
羽賀 英貴 さま