バルブにはいくつかの種類がありますが、ここではボールバルブを使うことによるメリットを解説いたします。
メリット①流体抵抗が小さい
ボールバルブは、流路と配管の形状が同じで、流体への抵抗があまりありません。
そのため、バルブ全開時の圧力損失が非常に少ないというのが大きなメリットとして挙げられます。
締め付けの作業に向いているのは、一定のトルク値に達したときに音などで知らせてくれるシグナル式のトルクレンチです。
一方で検査・測定には、トルク値を目視できる直読式が向いています。
デジタル式であれば両方の機能を兼ね備えているので、ほかの条件が合うのであればデジタル式を選ぶのが無難といえます。
メリット②自動化に最適
アクチュエータとよばれる制御装置を取り付ければ、簡単に自動化が叶うのも、ボールバルブの強みです。
なぜ、これだけで自動化できるのかというと、ボールバルブは90°で全開・全閉を切り替えることができ、構造が非常にシンプルであるためです。
メリット③封止性の高さ
ボールバルブは、すべての部品が正常に動作していれば非常に高い封止性を誇ります。
また、シートは可塑性が高く、特にフローティング構造のボールバルブの場合は流体の圧力にボールが押されることで封止性の高さを実現しています。
メリット④軽くコンパクト
バルブには、ボールバルブのほかにも“仕切弁”や“玉形弁”とよばれるものもありますが、それらと比べてコンパクトである点もボールバルブのメリットとして挙げられます。
なぜコンパクトなサイズ感を実現できているのかというと、ボールバルブは形状が球体に近いためです。
そのため、同じ呼び径であってもほかのバルブと比べると高さだけでなく重量も小さくなっています。
非常にコンパクトなので、配管に与える影響も少なく、狭いスペースにも取り付けることができます。
メリット⑤開閉操作が90°回転式
ボールバルブは、90°回転させるだけで開閉操作ができるので、操作時間が短く効率的です。
先に挙げた仕切弁や玉形弁は、ハンドルを10回ほど回転させなければ開閉できないので、これと比較すると非常にシンプルな操作であることがわかります。
また、その構造によってレバーハンドルが並行であれば全開、垂直であれば全閉と、状態がひと目でわかるようになっている点もメリットとして挙げられます。
メリット⑥メンテナンスが楽
最後にご紹介するボールバルブのメリットは、構造がシンプルであるためメンテナンスが容易であることです。