以上、ミスミが厳選したエアドライヤを紹介いたしました。
エアドライヤは冷凍式とメンブレン、吸着式の3種類に分かれるうえ、それぞれ多様な製品があります。
そこで、以下では最適なエアドライヤを選ぶためのポイントをお伝えします。
温度
エアドライヤでは製品ごとに対応している温度が決まっているので、使用環境の温度に対して適切な製品を選ぶ必要があります。
確認したいのは、入気温度と周囲温度の2つです。
詳しくは以下をご覧ください。
入気温度
まずは、コンプレッサから入ってくる圧縮空気の温度である“入気温度”が適切な数値のものを選びます。
入気温度は“空気入口温度”“流入空気温度”と表記されることもあるので、エアドライヤを選ぶ際は、このような記載がないかご確認ください。
一般的なエアドライヤは入気温度40~50℃程度を標準として設計されており、それ以上の温度の場合は“高温仕様”のものを使うこととなります。
エアドライヤ本体が対応している入気温度よりも高温の圧縮空気を入れると、末端にドレン(水分)が発生してしまいますので、必ず温度が対応しているものを使用しましょう。
なお、基本的には入気温度が高ければ高いほどエアドライヤにかかる負荷が大きいため、本体のサイズも大きくなります。
設置する場所のスペースなども考慮のうえご検討ください。
周囲温度
エアドライヤを設置する周囲の温度である“周囲温度”にも着目します。
製品ごとに適切な周囲温度が決まっているため、設置環境に適したものを選びましょう。
なお、冷凍式エアドライヤを使用する際は周囲温度の条件を守るのはもちろんのこと、可能な限り涼しく、風通しの良い環境に設置してください。
なぜなら、冷凍式のエアドライヤは本体周囲の空気を用いて、熱交換器とよばれる機構を冷やすためです。
周囲温度が高すぎると、本体が稼働しなくなってしまう可能性があります。
圧縮空気の圧力
使用するコンプレッサの圧力を確認し、それに対応しているエアドライヤを選ぶ必要があります。
エアドライヤが対応している圧縮空気の圧力と入気温度は連動しており、圧力が0.98MPaまでは対応入気温度が標準、あるいは高温タイプのものを選ぶこととなります。
圧力がそれ以上となる場合は、中圧タイプのエアドライヤを選びましょう。
圧縮空気の使用量
エアドライヤは、製品ごとに対応している圧縮空気の量も異なります。
“処理空気量”という項目を参照のうえ、コンプレッサの吐き出し空気量よりもキャパシティが大きなものをお選びください。
たとえば、吐き出し空気量が235L/minのコンプレッサを使うのであれば、処理空気量は320L/minのものを選ぶとよいでしょう。
除湿性能(空気圧力露点)
エアドライヤの除湿性能を示す“空気圧力露点”という項目にもご注目ください。
空気圧力露点が低ければ低いほど、そのエアドライヤの除湿性能が高いことを示します。
なお、除湿性能はエアドライヤの種類によって異なります。
エアドライヤの種類別・空気圧力露点の目安
- ・冷凍式:最大約-20℃
- ・メンブレン:最大約-60℃
- ・吸着式:-60℃以下
冷凍式エアドライヤは、エアドライヤのなかでもっともポピュラーな種類ではありますが、空気圧力露点が低いので除湿性能はそこまで高くありません。
徹底的な除湿性能を求めるなら、メンブレンあるいは吸着式を検討することとなります。
それぞれ除湿性能以外の面でもメリット・デメリットがありますので、総合的に踏まえたうえで判断しましょう。
メンテナンスおよび運用コスト
エアドライヤに限らず、機器・設備全般にいえることですが、導入コストだけでなくランニングコストにも目を向ける必要があります。
たとえば、日々の運用にかかる電気代は無視できません。
また、メンテナンスにも費用がかかる場合があります。
ここまでで紹介してきたポイントを踏まえつつ、最終的にはランニングコストで比較するとよいでしょう。